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MEMSクロックを搭載したハイレゾ対応ポータブルプレイヤー、iBasso「DX80」オーディオ&ホームシアター展2015

» 2015年10月19日 19時31分 公開
[ITmedia]

 ヘッドフォンやイヤフォンなどポータブル系デバイスの展示も増えた今年のオトテン(オーディオ&ホームシアター展2015)。ヒビノインターサウンドブースでは、iBasso Audioの新しいハイレゾ対応プレイヤー「DX80」をはじめ、3つの参考展示を見ることができた。

iBasso Audioの「DX80」

 「DX80」は、現行「DX90」の下位モデルに位置づけられるが、後発だけあってDX90にもない機能を搭載している。それは、一般的な水晶発振器ではなく、米SiTimeのMEMS(Micro Electro Mechanical Systems:微小電子機械システム)クロックを採用したこと。しかも、44.1kHz系、48kHz系の2つを搭載している。「MEMSクロックは、低ジッターと低ノイズが特徴。伊Playback DesignsのハイエンドSACDプレイヤーなどで採用例はあるが、ポータブル機では珍しい」(ヒビノ)。

 DACはシーラスロジックの「CS4398」2基で、5.6MHzまでのDSDネイティブ再生、および192kHz/24bitまでのPCM音源に対応する。出力はヘッドフォン(アンバランス)のほか、同軸/光デジタルを装備。microSDカードスロットも2基備えた。

 国内での発売時期や価格は未定だが、海外での販売価格は359ドルと比較的安価な「DX80」。新しいMEMSクロックの搭載もあわせ、注目のポータブルプレイヤーがまた1つ増えたといえそうだ。

カスタマイズできるアナログポタアンも

アナログポータブルアンプ「P5」。こちらも参考展示

 「P5」は、「回路設計を練り上げ、ピュアな音質を突き詰めた」というアナログポタアン。16〜8万Hzという周波数帯域で−0.2dBというワイドでフラットな周波数特性を持つ。さらに興味深いのは、筐体がネジ1本で開き、オペアンプやバッファーが交換できること。オペアンプを差し替えるなどカスタマイズが可能だ。

「P5」のガワを外したところ

 バッテリーは内蔵せず、9ボルト角形乾電池2本によるモバイル使用が可能。出力は660ミリワット+660ミリワット(32オーム)だが、別売のAC電源アダプターを使用すると1000ミリワット+1000ミリワットの高出力も実現できるという。国内での発売時期や価格は未定だ。

こちらも参考展示のUSB-DAC内蔵ポタアン「D14」。ESSの「ES9018K2M」を採用し、DSD 11.2MHzや32bit音源も再生できる

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