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試聴の穴場かも? 勢力を拡大するハイレゾ対応ヘッドフォンオーディオ&ホームシアター展2015

» 2015年10月17日 14時38分 公開
[ITmedia]

 今年も日本オーディオ協会主催の「オーディオ&ホームシアター展」が開幕した。今年はDolby AtmosやUltra HD Blu-ray DiscなどAV系の話題も多いが、会場ではヘッドフォンなどのポータブル系デバイスも勢力を拡大しているようだ。

初日はあいにくの小雨

 秋にはオーディオ関連のイベントが多いが、「オーディオ&ホームシアター展」は、その名の通りAVとオーディオの両方をテーマにしたイベントだ。AV分野ではDolby Atmosに対応した各社AVアンプの聴き比べをはじめ、Ultra HD Blu-ray DiscとHDRのデモなどが行われている。AVアンプを新調したい人や次世代BDを「CEATEC JAPAN」で見逃した人は注目だ。

パナソニックブースではUltra HD Blu-ray Discの再生技術を展示

 オーディオ分野では、ハイレゾ対応機を中心にポータブルから据え置き機まで幅広い製品が展示されている。中でも力を入れているのが、手軽にハイレゾを楽しめるBlu-ray Disc。協会主催セミナーでは、「ハイレゾ・ブルーレイディスク」をテーマにAV評論家の麻倉怜士氏が講演したほか、各社の対応BDやBDプレイヤーを集めた試聴室も用意され、OPPO Digital JAPANのユニバーサルプレイヤー「BDP-105JP」などを使ったデモや試聴会が行われている。

Blu-ray Disc Audioコーナー

OPPO Digital JAPANの講演も盛況。PCなしでハイレゾを楽しめるBDが年配の方を中心に人気を集めている

ヘッドフォン、イヤフォンも多い会場

 一方、展示会場の各所で勢力を伸ばしているのがヘッドフォンをはじめとするポータブルデバイスだろう。パナソニックは先日発表したハイレゾ対応イヤフォン「RP-HDE10」を初披露。2組のボイスコイルとマグネットを使って3〜5万Hzというワイドレンジ再生を可能にしたユニークな製品だ。

パナソニック「RP-HDE10」。アルミ削り出しハウジングで意外と重みを感じる。発売は2016年1月と少し先だが、会場では試作機の試聴も可能になっていた

 Finalブランドを扱うS'NEXTブースでは62万9000円の高級ヘッドフォン「SONOROUS X」などが並べられた。担当者によると、高価ながらも先行販売を行った中国ではかなり好調だという。

Finalの高級ヘッドフォン「SONOROUS X/VIII」

 ほかにもパイオニアのフラグシップモデル「SE-MASTER1」やケンウッドブランドの「KH-KZ3000」など、新しい高級ヘッドフォンが目白押し。KH-KZ300は直販限定のため、販売店主催の「ヘッドフォン祭」や「ポタフェス」に出展する予定はないという。試聴する機会はかなり少なく、気になっている人には貴重な機会になるかもしれない。また、そのほかのヘッドフォンでも、ヘッドフォン祭などに比べると試聴希望者の数は少ない傾向にある。じっくり聴きたい人にとって、オトテンは穴場的なイベントになるかもしれない。

パイオニア「SE-MASTER1」

ソニーの「h.ear」シリーズ

ケンウッド「KH-KZ3000」は試聴機が並んでいた

 「オーディオ&ホームシアター展2015」の開催期間は、10月18日(日)まで。会場は新交通ゆりかもめ「テレコムセンター」駅から徒歩2分の「TIME24」ビルだ。

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