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アーティスト「fhana」が自身の楽曲を聴き比べ!――CDにUHQCD、そして32bitハイレゾ音源は何が違う?新譜「コメットルシファー」発売記念(3/3 ページ)

» 2015年11月04日 16時02分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]
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ヘッドフォンの聴き比べにも挑戦してもらいました

 せっかくの機会なので、欲張りなお願いをした。音源の聴き比べに続き、スタジオに持ち込んだ3本のヘッドフォンを試聴してもらったのだ。ラインアップは、独beyerdynamicの新製品「T1 2nd Generation」、米OPPO Digital「PM-1」、そして先日の「秋のヘッドフォン祭」で発表された米MrSpeakersの「ETHER」だ。いずれ劣らぬ注目の高級機だが、アーティストの耳はどう感じるのだろうか興味は尽きない。DAC/ヘッドフォンアンプには引き続き「HA-1」を使用するので「PM-1」有利か?

試聴環境。ちなみに佐藤純一氏と佐藤純之介氏は2人とも「HA-1」を個人的に愛用している。「DACが必要になったとき、6台ほど聴き比べてHA-1を購入しました。ぶっちゃけ6台の中では高価だったんですが、価格差より音の差のほうが大きかった」(佐藤純一氏)。「最近ではBluetoothも内蔵していることに気がついて(笑)、ワイヤレスの手軽さにもハマっています」(佐藤純之介氏)

3機種のヘッドフォンで聴き比べる

 3機種機を続けて試聴した佐藤純一氏は、「音の傾向としては、T1 2nd Generationが一番広がりがあって、高域も出ています。でも全体としては圧倒的にPM-1。適度な弾力感とスピード感で、むっちり肉厚な音が自分の好みに合っていますね。ETHERは、2台の中間にある音だと思いました」

試聴中の佐藤純一氏

 聞けば、前作「ワンダーステラ」制作時には「PM-1」をミックスに使用したという佐藤純一氏。制作者ならではのマニアックな感想も加えてくれた。

 「ミックスするときには新しいイヤーパッドを使うんです。高域のヌケが良くなり、音の密度が上がってリッチな感じ。曲作りでは細かい部分が聞き分けられるほうが良いので助かります。ただ、リスニングだけなら標準パッドのほうがむしろ好み。密な音はどちらも変わりません」


 プロフェッショナルは、道具にもこだわるもの。音にこだわり、オーディオ機器にも造詣の深いfhanaの楽曲は、これからもオーディオファンの期待に応えてくれるはずだ。

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