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足元の冷え対策にはサーキュレーターが有効? サーモグラフィで検証してみた(2/2 ページ)

» 2016年01月22日 07時00分 公開
[すずまりITmedia]
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サーキュレーターを作動させたら足下の温度が上がった!

 そんなわけで、暖房使用時のアドバイス通り、サーキュレーターをエアコンのある方角に向けて静音で作動させてみた。設置場所は仕事部屋の中心あたり。エアコンの設定温度は25度である。まずエアコンを使わない状態で温度を調べてから、室温が安定するくらいまでエアコンだけで作動させる。その後、30分間サーキュレーターを使って温度がどう変わるのかをサーモグラフィで見てみた。

ヒエヒエで困っている仕事用デスクの足下。念のため温度計を設置(左)。エアコンの設定は25度(右)

 すると、短時間ではあったが、サーキュレーターを使う前と後では、もっとも気になる仕事机の足下の温度が2度ほど違うことが分かった。サーモグラフィの色も、明らかに全体的に暖まりつつあるのが分かる。念のため温度計も設置してみたが、やはり温度は上がっていた。

サーキュレーターを作動させる前は20度程度
エアコンに向けてサーキュレーターを始動!。30分後、2度弱の温度上昇を確認

 もちろんその日の天候(外気温)やエアコンの作動時間などさまざまな要因が絡むため、これが正しい結果であると断定することはできない。しかし、別の日も含め、そもそも部屋に入ったときの体感温度が違ったのは事実だ。サーキュレーターを使う前は、部屋が暖まっている感じがあまりなかった。回してから入室したところ、全体がふんわりと暖まっている感じがしたのだ。サーキュレーターでここまで違うのかと驚いた次第だ。最初から併用していれば、もっと効率的に部屋全体を暖められそうだ。

こちらがサーモグラフィのオリジナル画像
エアコンだけを使っていたときの机の下の温度(左)。サーキュレーターを使い始めて30分後の温度。中心が床のため、床という点ではほとんど上昇していないが、椅子や写真全体の色から、明らかに空気は暖まっているのが分かる(右)

 エアコンだけではなかった。ガスファンヒーターでも効果があるようだ。ガスファンヒーターは即効性がある分、寒いとどうしても直接足下に当てたくなってしまう。しかし、今度は暖まりすぎてのぼせやすくなるというデメリットも。そんなときも、ガスファンヒーターの風を直接は当てず、空気の対流を意識することで部屋全体を暖かく保つ効果もあるようだと分かった。

冬こそサーキュレーターを活用しよう!

 半信半疑だったが、サーキュレーターの効果は確かだった。ここまで効果があるのなら、使わないわけにはいかない。暖房器具を1つ追加するより、遙かに安く部屋の温度を上げることができるからだ。

 正直、扇風機使えばいいじゃないか、と思ったこともある。しかし、設置場所のことを考えると、扇風機が部屋の真ん中にあるというのはどうかという問題も。また、サーキュレーターはそもそも空気の対流を意識した風を起こすことを目的としているから、小さくても効率的に空気の流れを作りやすい。そんなところからも、コンパクトな専用機を1つ持っていたほうがいいのだろうなと感じた次第だ。

 もし今同じ悩みを抱えている方がいたら、声を大にしていいたい。サーキュレーターを使ってみよう!

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