REVSONICは3月28日、新しい家電ブランド「GLAPS」を立ち上げ、第1弾製品となる「V1」を販売すると発表した。ミニマリズムを追求したデザインの除菌・消臭エアクリーナーだ。
REVSONICは、LSI開発からエレクトロニクス、メカトロニクス事業までを手がけるエンジニアリニングカンパニー。電子機器の開発製造も手がけていたことから2015年12月に独自ブランド「elemiah」(エレミア)を立ち上げ、家電市場に参入。今回の「GLAPS」は、elemiahの上位ブランドとなる。
また家電市場への参入にあたり、国内初のパーソナル3Dプリンター「SCOOVO」やハイレゾ対応オーディオPC「ADIVA」などを手がけたアビーの坂口信貴社長をクリエイティブディレクターに起用。時代に流されないミニマリズムを追求したデザインと機能性を重視した「10年先も使い続けたい製品」(同社)を目指すという。
新製品の「V1」は、除菌・消臭に特化したエアクリーナーだ。薬品を使わず、光があたることで細菌やウイルスを“分解”する光触媒技術を採用した。同社では「従来の空気清浄機は、空気中に浮遊するチリやホコリ、ハウスダストなどを除去するためのものであり、除菌や消臭については補助的な効果しか期待できなかった」と指摘。その上で、「V1には、高強度の光触媒ユニット『MaSSC』と消臭・抗菌防臭繊維『アレルキャッチャー』を採用したプレフィルターにより、強力な除菌・消臭効果を実現した」(同社)としている。
「MaSSC」(マスク)とは、金属表面処理技術を手がけるフジコーが自社の溶射技術を活用して被膜化した光触媒。一般的に光触媒を基材に接着する際は溶剤を使用するため、光触媒が薄くなってしまうが、MaSSCでは光触媒と抗菌金属(酸化チタン)によるハイブリッド光触媒のみで表面を覆うことができるため、弱い光でも高い効果を得られるのがメリットだ。V1では、このMaSSCに紫外線(波長365nmのUV-A)を照射することで、周辺の酸素がスーパーオキサイドアニオンに、水分がヒドロキシラジカルという活性酸素に変わる。この活性酸素が周囲の有機物(ウイルスや細菌、ニオイ物質など)を分解する仕組みだ。
一方の「アレルキャッチャー」は、有機無機複合金属錯体である鉄フタロシアニンテトラカルボン酸で繊維を染色することで、ダニアレルゲンやハウスダスト、汗抗原を吸着する機能性繊維。アトピー性皮膚炎に伴うかゆみを鎮静化する下着やふとんなどに広く利用されているが、今回はプレフィルターとして使用した。
V1の適用畳数は8畳。シルバーとブラックの2色をラインアップしており、価格は各3万9800円(税別)。2年間のメーカー保証がつく。なお、当初はGLAPSのオフィシャルサイトおよび「二子玉川 蔦屋家電」のみで販売するが、今後は百貨店など販路の拡大も検討しているという。
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