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ドルビービジョン対応の4K有機ELテレビ、LGエレクトロニクスから登場――夏には普及価格帯のモデルも「シドニアの騎士」がHDRに(2/2 ページ)

» 2016年04月13日 21時59分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]
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1枚ガラスのような有機ELテレビ

 上位モデルの「OLED E6P」は、1枚ガラスの上に映像が映し出されているような「Picture-on-Glass」デザインコンセプトに基づくスタイリッシュな有機ELテレビだ。画面の最も薄い部分は約7mm。わずか3mm厚のガラス製バックカバーの上に2.57mm厚の超薄型有機ELパネルを一体化させる手法でスリム化を図った。さらに上下のフレーム幅も各1mmと「ぎりぎりまで画面」に仕上げた。

「OLED E6P」。サウンドバースタイルのアンダースピーカーを搭載する

 スピーカーは、harman/Kardonとのコラボーレションによるサウンドバータイプで、フロント(L/Rに各2基)とサブウーファー2基を組み合わせた2.2ch構成になっている。また、新たに設置環境に合わせて音質を調整する「マジックサウンド」機能を搭載。テレビのスピーカーからテストサウンドを発信し、付属の「マジックリモコン」に搭載されているマイクで空間の音響環境を測定することで、自動的に音場を設定する。

 Web OSはver.3.0となり、各種操作のレスポンス向上に加え、画面の一部を自由に拡大できる「マジックズーム」、2画面機能の「マルチビュー」といった機能が追加された。マジックズームには、注目したい部分を拡大する「フォーカスズーム」と全体を拡大する「ライブズーム」があり、ライブズームなら最大500%まで大きくできるという。もちろんWebブラウザやNetflixなどのネット動画など、さまざまなアプリも利用可能。操作は、画面上のカーソルを自在に動かせる「マジックリモコン」で行う。

「ながら見」に対応。Webブラウザと同時にテレビや外部入力の映像を子画面として表示できる
2画面表示の「マルチビュー」も新機能
映像の一部分を「マジックズーム」で拡大。小さく映っている人の顔も確認できる
マジックリモコン。赤外線とBluetoothでテレビと接続している。従来機では通常のリモコンも付属していたが、今回から1つに集約された(写真は液晶テレビのマジックリモコン。有機EL用は色が異なる)

 このほか、USB外付けHDDへの録画機能や3D表示もサポート(別売の3Dメガネ『AG-F310DP』が必要)。Wi-FiやMiracastにも対応した。HDMI入力は4系統で4K/60p入力をサポート。なお、カーブドモデルの「OLED C6P」も基本機能は同一だ。

 一方、夏に発売する「OLED B6P」は、「液晶テレビに迫る価格」(イ・インギュ社長)を目指したスタンダードモデルだ。詳細は後日改めて発表する予定だが、55V型と65V型の2サイズで、6月15日から予約受付を開始するという。気になる価格は、「同クラスの液晶テレビの1.2倍程度の価格で提供したいと考えている」(同氏)

スタンダードモデルの「OLED B6P」も展示していた
型番 65E6P 55E6P 55C6P 65B6P 55B6P
画面サイズ 65V型 55V型 55V型 65V型 55V型
チューナー数 地上デジタル×2、BS/110度CSデジタル×2 未公開
録画機能 ○(別売のUSB外付けHDDが必要) 未公開
HDMI入力 4系統(4K/60p対応) 未公開
実売想定価格 90万円前後 70万円前後 47万円前後 未定
発売時期 5月下旬 夏予定
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