絞りはレンズの絞りリング。左肩にはISO感度、右肩にはシャッタースピードという構成だ。
背面にはフォーカスポイント用のジョイスティックを搭載。これでAFポイントを動かせる。AF枠はサイズも自在に変更可能。
AFは普通のミラーレス一眼と同等で、像面位相差AFを使った同社のX-T2やX-Pro2ほどではないがストレスはない。
ボタンが遠くて指が届きづらいことはあるが、基本的にミラーレス一眼の感覚で使用可能だ。
メディアはSDカードスロット×2。
バッテリーは専用の大きなものを横から出し入れする。三脚を使って撮影することを考えるとバッテリースロットは横にあった方がいい。
さらに側面にはUSB 3.0コネクター、マイクやリモートレリーズ用などインタフェースが集中している。
で、GFX 50sはカメラとしてどうなのか、というと、素晴らしいカメラである。ずっしりして存在感があって、何より写りがいい。
解像感が高いとか、高感度に強い以上に、階調が柔らかくて滑らかで豊かなのである。
レンズは今のところ3本用意されている。
今回使ったのが32-64mm F4のズームで、35mm換算だと役25-51mm相当の、広角から標準のズームレンズ。
さらに標準レンズとなる、63mm F2.8は防塵防滴仕様で35mm換算の50mm相当。中望遠レンズとなる120mm F4のマクロレンズがある。
そして標準のズームレンズ込みで100万円コース。高いのか安いのか。
気軽に持ち歩いて何でも撮るというカメラではないから、ハイクオリティーな写真が必要なカメラマンや、写真のためなら惜しまないという道楽な写真愛好家向きで、誰にでもってわけではないんだけれども、100万円出せばこのクオリティーのカメラが手に入る、ってことがスゴイと思う。
ちょっと重くて嵩張るけど普通のデジタル一眼の感覚で撮れて(よっこらしょって感じがないのだ。サクサク撮れる)この画質が手に入ると思えば高くない。いや高いけど、それだけの価値はあるし、これ持って、吉野まで桜を撮りに行きたいとか思っちゃう。
いやはや良いものを触らせていただきました。
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