シャープは8月30日、クラウド上のAI(人工知能)によって自動運転を行うスマートな加湿空気清浄機「KI-HX75」を発表した。9月21日に発売予定で、価格はオープンプライス。店頭では8万3000円前後(税別)になる見込みだ。
本体に各種センサーや無線LANを搭載。センサーで取得した室内の空気の状況や、インターネットを介して入手したPM 2.5の飛散状況、クラウド上に蓄積した運転データなどをAIが分析し、運転モードを自動的に切り替える。花粉の多い時期には花粉モードなど、ユーザーの手間を省きつつ効果的に空気をきれいにする仕組みだ。
ユーザー個々の生活パターンも学習する。例えば寝る前に駆動音の小さい「おやすみ運転」に切り替えると、AIが音声で「おやすみ運転の使い方を学習したよ」とお知らせ。その後は寝る時間になると自動的におやすみ運転に移行するという。さらに、その日の天気予報や空気に関連する情報、空気清浄機の使い方に関するアドバイスなども音声で教えてくれる。同社はこのクラウドサービスを「COCORO AIR」(ココロエアー)と名付けた。
スマートフォン向けのアプリを使うと、クラウドに蓄積された本体の運転状況や屋内外の空気の状態を確認できる。また外出先から空気清浄機をリモート操作したり、室内の空気の状態(温度、湿度、PM2.5濃度、臭い、ホコリ)、部屋の明るさ、屋外の空気状況なども確認可能。さらにクラウド上に蓄積された本体の運転状況や室内の空気の状態からフィルターの消耗状況を分析、交換時期を知らせてくれる仕組みも備えた。
もちろんシャープお得意の「高濃度プラズマクラスター25000」を搭載。フィルターでは取りきれない壁や天井に付着したカビ菌の増殖抑制やタバコ臭の軽減など、さまざまな効果が期待できるという。
ホコリなどが溜まりやすいプレフィルターをきれいに保つ自動掃除機能も進化。フィルターを掃除する“くし歯ブラシ”が2本に増え、ホコリが溜まる前に掃除を行って集じん性能の低下を防ぐ。「1年間プレフィルターを掃除しないと集じん性能は約25%低下するが、自動掃除パワーユニットで約99%の集じん性能を維持できる」(同社)
空気清浄機能の適用面積は34畳で、加湿機能は21畳(プレハブ洋室)。本体サイズは405(幅)×315(奥行き)×666(高さ)mm、重量は約12kg。なお、同社はCOCORO AIRを省いた下位モデル「KI-HS70」「KI-HS50」なども同時に発表している。
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