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「EOS Kiss M」は“Kiss”の名にふさわしい優れた入門機だった(5/5 ページ)

» 2018年04月05日 08時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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スマートフォンとの連携はかなりいい!

 最後に特筆したいのはスマートフォンとの相性の良さ。

 最近のキヤノンのカメラに共通する機能なんだが、Kiss Mユーザーには特にアピールポイントじゃないかと思うのでちゃんと解説したいのである。

 BluetoothとWi-Fiの両方に対応。Bluetoothで常に通信状態にしておき、必要に応じてWi-Fiでつないで転送するって方式だ。

 Bluetoothでペアリングしたのち「電源オフ中の通信」を「する」にしておくこと。

電源オフ中の通信が可能なのがミソ

 そしてカメラの電源がオフの状態でスマホのアプリを起動すると、カメラはオフでもBluetoothからはちゃんと見えてる。

スマホのアプリを起動

 そしてここで画像転送を選ぶと、スマホとカメラをWi-Fiで接続。

自動的にWi-Fiがカメラに繋ぎ変わるのが便利

 そしてスマホの画面にカメラ内画像のサムネイルが。

サムネイルが現れたら、気に入ったものを選択して転送するだけ

 この一連の作業がすごく簡単で、カメラをバッグにしまったままでも中の画像を転送できる。

 惜しむらくは転送画像サイズ。

 フルサイズか縮小サイズかを選べるのだが、縮小サイズだと2M相当になっちゃうのだ(1620×1080ピクセル)。フルHDを超える画面を持つスマホも登場している昨今、これはちと寂しい。最低でも3Mサイズはほしいところだ。

 というわけで、オートでさくさく撮れてタッチパネルでの操作も快適で撮った写真はスマホに転送して好きに使えて、EVF内蔵ミラーレス一眼としては超お得な価格で、デジカメ入門機としては最高のおそろしいカメラなのである。

 逆に、カメラ慣れしてる人には物足りないかと思う。シャッター音やボディの質感、操作性を考えると、上位モデルの「EOS M5」かその後継機を狙った方が幸せになれるかも。

 そろそろデジタル一眼を買おうかなと思ってる人にはイチオシ。一眼レフよりコンパクトで扱いやすくて良い。レンズキットは多数出ているが、お勧めは「ダブルレンズキット」。22mm F2は軽くて背景がきれいにぼけてデジタル一眼っぽさを味わえる良いレンズだ。

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