10月6日、森永乳業は「男子スイーツ部 理想のプリン」を全国で発売した。「王道クリーミィーカスタード」「技あり! かためたまご」の2種類で、いずれも130円。
男子スイーツ部 理想のプリンは、甘いもの好きな男性のためのサイト「男子スイーツ部」と森永乳業が共同開発した商品。男子スイーツ部は、ニフティと小学館の雑誌「DIME」が共同運営するサイトで、2009年1月にオープンした(参照記事)。
白いパッケージの「王道クリーミィーカスタード」は、中身のプリンも白い色。トロッと柔らかなプリン生地はなめらかな舌触りで、バニラの香りが漂う。生クリームを使っているため濃厚で、食べ応えも十分だ。
こちらを推すのは、男子スイーツ部員の山敷真さん。「ふわっととけるようななめらかさ、口溶けの良さと、たまごの味のバランスのよさがポイントです。重くないので、食欲がない時でも食べやすい」(山敷さん)
黒いパッケージに「裏」の文字が入った「技あり! かためたまご」は、まったく違う味。黄色い卵色のプリン生地は、スプーンですくうとしっかりと形を保ち、商品名通り「かため」の仕上がり。プリンにはラム酒を、カラメルには塩を加え、すっきりした後味に仕上げた。
男子スイーツ部員の佐藤辰則さんはこちらを推薦する。「卵本来の濃密で濃厚な味わいです。食感もしっかりしていて、食べ応えがある、おいしいプリンに仕上がっていると思います」(佐藤さん)
記者も2種類のプリンを入手、甘党の男性とで試食してみた。記者の好みはどちらかというと王道クリーミィーカスタード。ブラマンジェに似た柔らかなプリン生地は、Pastelの「なめらかプリン」(参照リンク)をほうふつとさせるおいしさだ。
しかし甘党男性は技あり! かためたまごの方が断然好きだと言っていた。「卵の味が濃くておいしい。食べ応えもあって、こっちのほうが断然『男のプリン』という感じがする」とのこと。なるほど……。
コンビニやスーパーで扱われているプリンの市場規模は、約500〜600億円で毎年推移しているという。森永乳業はこのうち26%以上のシェアを持つナンバーワンのメーカーだ。
今回の商品は、男子スイーツ部が森永乳業に企画を持ち込んだことからスタートした。“でか〜”などと銘打ったサイズの大きいプリンなど、男性を対象とするスイーツは最近増えているものの、一般男性の意見を本当に反映したスイーツは多くない、と男子スイーツ部では考えていたという。
本商品はオフ部会での試食会やグループインタビューなど10回を超える会議を経て開発したもので、商品開発の過程は、サイトやDIME誌面で紹介されている。実際に意見を聞くことで分かったこともあったのだろうか。
「今回の企画では当初、白いなめらかタイプ(王道クリーミィーカスタード)1種類を商品化するつもりだった。しかし実際に(男子スイーツ部員に)意見を聞いてみると、なめらかタイプが好きな人と、固めのプリンが好きな人と意見が真っ二つに分かれる。『それなら2種類とも作ってしまおう』ということになった」(男子スイーツ部長、ニフティ関根康人氏)
また、コンビニで買えることも重要だと話す。「おいしいスイーツを買えるところは増えてきているが、お気に入りのパティスリーがあっても頻繁に行けるわけではない。甘いもの好きな男性にとって特に大切なのは『コンビニでおいしいスイーツが買えること』」(関根氏)
「プリンは実現できたので、次は男子スイーツ部でシュークリームを作ってみたい」と話すのは、DIME編集部で男子スイーツ部員の吉尾拓郎氏。「スイーツ好き男性にアンケートを取ると、人気を二分するのがプリンとシュークリーム。皮がパリッとしているのが好き、とか、しっとりしているほうがいい、とかこれも好みはさまざまなので、面白そうですね」(吉尾氏)
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