第3回 F、N、SH、それぞれが個性を発揮――カメラ、ビュワー、ブラウザのタッチ操作:最新ケータイ徹底比較(NTTドコモ 2008年冬モデル編)(4/4 ページ)
レビューの第1回と2回では、タッチパネルの基本的なUI(ユーザーインタフェース)を比較した。続いて、機能ごとにタッチパネルがどこまで“使える”かを検証する。今回は「カメラ」「画像ビュワー」「iモードブラウザ」「フルブラウザ」の4つに焦点を当てた。
フルブラウザ:N-01AとSH-04Aは多彩なスタイルでブラウジングできる
iモードブラウザをタッチで操作できる機種は限られているが、フルブラウザは5機種ともタッチで操作できる。画面を上下左右にスライドしてスクロール、リンクをタップしてアクセス、ブックマークの登録/呼び出し、画面の拡大/縮小などの操作はタッチでこなせる。
ユニークなのが、F-01AとF-03Aのモーションセンサーを活用した自動スクロール機能。側面のプッシュトークキーを押しながら端末を傾けると、画面が上下左右に自動でスクロールする。タッチ操作とは厳密には関係ないが、便利な操作方法の1つとして覚えておきたい。F-01AとF-03Aはページの戻る/進む操作を最短2タッチでアイコンから実行できるのも便利だ(ほかの機種はSH-04Aの縦画面を除き、サブメニューを経由する必要がある)。
N-01AとSH-04Aは、タブの表示と切り替えがタッチで行えるのが魅力。2本指を離したり縮めたりすることで画面の拡大/縮小ができるピンチ操作も可能だ。N-01Aはディスプレイを90度回転して開いた「シェアスタイル」、SH-04Aは本体を開いた状態では横画面+物理キーでもフルブラウザを操作できる。用途に応じて縦画面と横画面、タッチと物理キーを切り替えられるので、多彩なスタイルでブラウジングできる。
なお、N-01AとSH-03A、SH-04A向は、タッチ操作に対応した「jigブラウザ9i」も利用できる。
スクロール | リンク選択 | ブックマークの登録と呼び出し | 戻る/進む | 検索ボックスの文字入力 | 拡大/縮小表示 | タッチでタブ選択 | 縦横自動切り替え | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
F-01A | 画面を上下左右にスライド/プッシュトークキーを押しながら端末を上下左右に傾ける | ○ | ○ | アイコンから | ○ | 「MENU」の「ズーム」から | - | - |
F-03A | タッチセレクターを回転、上下左右を押す(縦画面)/画面を上下左右にスライド(横画面)/プッシュトークキーを押しながら端末を上下左右に傾ける(縦、横画面) | ○(縦画面ではタッチセレクターで選択) | ○(ブックマークの一覧表示は縦画面のみ) | アイコンから | - | 「画面」の「ズーム」から(縦画面)/「MENU」の「ズーム」から(横画面) | - | ○ |
N-01A | 画面を上下左右にスライド | ○ | ○ | サブメニューから | - | ピンチ操作 | ○ | - |
SH-03A | 画面を上下左右にスライド | ○ | ○ | サブメニューから | - | ズームバーから | ○ | - |
SH-04A | 画面を上下左右にスライド | ○ | ○ | サブメニューから/右にスライド(戻る)、左にスライド(進む)※縦画面のみ | ○ | ピンチ操作/ズームバーから | ○ | ○ |
次回はミュージックプレーヤーとワンセグのタッチ操作を検証するほか、5機種のタッチパネルについて総括する。
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