写真で解説する「DELL Streak Pro 101DL」
「DELL Streak Pro 101DL」はDELLのAndroidタブレット「Streak 001DL」の後継機に当たる、4.3インチのディスプレイを持ったスマートフォンだ。1.5GHzのデュアルコアCPUを搭載し、DELLの新しいクラウドサービス「SyncUP」に対応するなど、「Pro」の名にふさわしい機能とスペックを持ったモデルとなっている。
「DELL Streak Pro 101DL(以下101DL)」は、前モデル「DELL Streak 001DL(以下001DL)」から1年ぶりの登場となるソフトバンクのDELL製スマートフォンだ。001DLが5インチのディスプレイを持った、タブレットとスマートフォンの間に位置するモデルだったのに対して、101DLは4.3インチディスプレイを備え、タブレットよりもスマートフォンとしての立ち位置を明確にしたモデルだ。
CPUにはQualcommの1.5GHzデュアルコア「Snapdragon MSM8260」を搭載し、複数のアプリを同時に起動したり、動画を再生したりするといった状況でストレスなく使用できる。4.3インチのディスプレイにはQHD(540×960ピクセル)のスーパー有機EL「Super AMOLED」を採用。高コントラストで視野角が広く、屋外でも高い視認性を実現している。メイン(アウト)カメラには有効画素数800万画素のAF付きCMOSカメラを搭載。サブ(イン)カメラには有効画素数130万画素のCMOSカメラを装備している。
本体のデザインは前面以外を黒いケースが覆うシンプルなスタイルで、ボディカラーは黒1色のみ。ゴム様の柔らかな素材のケースは、表面に細かなスリットが施され、手にしたときのグリップ感を高めるデザインとなっている。また、本体下端部はより柔らかでふくらみのあるパッドがあしらわれており、本体を置いたときのクッションとして、また、持った時の滑り止め効果があると思われる。2012年1月以降とされる発売時期までまだ時間があるため、展示機はあくまでも開発段階のものなので、ディテールは変更される可能性がある。
サイズは001DLよりもコンパクトになっており、同じ「DELL Streak」というシリーズ名を冠するも、明らかに今作ではスマートフォンを意識したデザインとなっている。001DLも5インチというコンパクトさや、本体だけで音声通話ができる点などで、“やや大きなスマートフォン”感覚で使えることを訴求していたが、横位置で使うことが基本のスタイルやデザインはやはりタブレットの流れ。それに対して101DLは裏面の「DELL」ロゴや、「戻る」「メニュー」「ホーム」「検索」などのボタンのアイコンも縦位置にレイアウトされている。
101DL最大の特徴は、DELLのクラウドストレージ「SyncUP」に対応すること。101DL内の音楽や写真、動画などのデータをSyncUPのオンラインストレージにアップロードすることで、同様に接続したWindows PCとの間で同期してファイルを共有できる。2Gバイトまでのストレージ容量は無料で利用できる。残念ながら展示機ではSyncUPがまだ搭載されていなかったため、画面を見ることはできなかった。
001DLではメールやSNS、写真、音楽、連絡先といった機能やコンテンツ、データをすぐに呼び出せるオリジナルウィジェット「Dell Stage」を持っていたが、101DLではそれが「Dell Stage 2.0」に進化している。コンパクトな画面に合わせてデザインされたウィジェットから、音楽や動画などを簡単に再生できる。開発段階ということでこの画面は「あくまでもイメージで」(説明員)とのことだったが、「Stage Widget」とは異なり4.3インチと小さくなった画面に合わせたデザインになっている。
デザイン的には地味で質実剛健とした101DL。それもそのはずで、実は法人ユーザーも想定しており、「本体内部のデータをプライベート利用とビジネス利用で分けて使うことができる機能も搭載している」(説明員)とのこと。こちらも展示機では確認できなかったが、クラウドサービスの「SyncUP」対応をはじめ、このあたりがスマートフォンサイズにコンパクトになりながらも「Pro」と付くゆえんなのかもしれない。
このほか、101DLはワンセグやおサイフケータイ、赤外線通信などの日本向けの機能は持っていない。使用周波数帯は国内では2.1GHz帯のみ、海外では850/900/1800/1900MHzに対応するなど、グローバルモデルらしい作りとなっている。緊急地震速報には対応済みで、災害・非難情報には後日アップデートで対応予定となっている。発売は2012年1月以降の予定。
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