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携帯各社、「災害用音声お届けサービス」相互接続のガイドラインを策定
携帯事業者6社が、音声をパケット通信で届ける「災害用音声お届けサービス」の共通運用に関するガイドラインを策定した。
NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー、ソフトバンクモバイル、ウィルコム、イー・アクセスは11月28日、災害時にパケット通信を利用して音声でメッセージを届ける「災害用音声お届けサービス」の共通運用に関するガイドラインを策定したことを発表した。
災害用音声お届けサービスは、災害時に携帯電話でファイル化した音声をパケット通信で届けるサービス。音声回線が混み合って電話がかけにくい/かかりにくい場合でも安否確認ができるのがメリット。同サービスの利用を促進することで、音声通信の輻輳が軽減され、緊急通報などを行いやすくなることが期待される。
同サービスは、2011年7月29日に総務省主催の「大規模災害等緊急事態における通信確保の在り方に関する検討会」中間取りまとめで、早期の実現に向けて各事業者が連携して速やかに取り組みを開始することが提言されている。携帯事業者6社は、電気通信事業者協会(TCA)を仲介として、事業者間で連携することになった。ガイドラインに従い、各社は事業者間での相互接続に向けて取り組んでいく。
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