携帯をPCとシンクロする「MySync Suite」の実力（2/3 ページ）

[坪山博貴，ITmedia]

　個々のPIM機能も充実している。スケジュールは時間範囲指定はもちろん、複数日にまたがった登録や終了日を指定したり、毎日、毎週といった繰り返し登録も可能。習い事のスケジュール管理などにも対応できる。事前アラームもスケジュールとは独立した日時に設定できる。タスクの事前アラームも期限とは別に設定できる。

これはスケジュールの詳細画面。全日、複数日にまたがった指定なども可能で、ジャンル分けもサポートしている

　携帯電話側のスケジュールやタスクは登録数に限りがあるため、PCと携帯電話との連携対象を絞り込めるようになっている。スケジュールでは「今日以降」や日付で連携範囲を指定、タスクでは完了済みデータを連携対象外にできる。基本的にはスケジュールは「今日以降」、タスクは「完了済みデータを除く」で連携しておけば、携帯電話側の登録数が一杯になるといったことは防げるはずだ。

携帯電話とPCのシンクロは、スケジュールだけ、アドレス帳だけといった利用も可能。携帯電話側の登録数制限を考慮したシンクロ条件設定も備えている。シンクロを実行する前に追加、変更、削除されるデータを確認できる。シンクロは双方向だけでなく、携帯電話から、PCからの片方向で行うこともできる

　アドレス帳は対応機種のほぼすべての項目を網羅しているが、これは逆に機種によっては存在しない項目もあるということだ。そこで利用している端末に存在しない項目は項目名が赤で表示され、誤った入力を防ぐようになっている。また登録された住所やGPS情報から「MapFan.net」で地図表示を行うといった機能も備える。「MapFan.net」は10日間利用できる体験版が付属する。

これは電話番号、Eメールアドレスがそれぞれ最大2件ずつの登録の端末で利用している場合。電話番号、Eメールアドレス共に3件目の項目名が赤の表示になっているのが分かる

PC画面上のどんな画像も携帯電話に取り込めるキャプチャ機能

　新機能として追加されたのがキャプチャ機能。PCで画面上の任意の部分を静止画として切り取り、携帯電話に転送できる機能だ。

　キャプチャした画像の一部を携帯電話の画面サイズに合わせて切り取ったり、転送時に画像サイズを指定して縮小したりもできる。お気に入りの画像を壁紙として使うために転送したり、Web上の地図などをキャプチャしてメモ代わりに転送したりと、使い道はいろいろありそうだ。

ITmediaのWebにある地図を切り取って携帯電話へ転送しようとしているところ。事前に画像サイズを指定してトリミングもできるし、転送時に画像サイズを指定することも可能だ