PCメーカーがWindows Phoneを出す意味――「MADOSMA」製品説明会:パソコンをもっと身近にしたい

» 2015年06月17日 21時17分 公開
[後藤治,ITmedia]

「MADOSMA」で人とPCをもっとつなげていきたい

 マウスコンピューターは6月17日、翌日より出荷が始まるWindows Phone「MADOSMA Q501」(以下、MADOSMA)に関するプレス向け製品説明会を開催した。

Windows Phone 8.1 Update搭載5型スマートフォン「MADOSMA Q501」

 MADOSMAはOSにWindows Phone 8.1 Updateを搭載した5型スマートフォン。国内では約4年ぶりに市場へ投入されるWindows Phoneとあって注目度は高く、同社のWeb直販では予約販売の時点で売り切れと再入荷を繰り返している。同説明会では同社の小松社長が登壇し、MADOSMA投入の背景や狙いを語った。

「MADOSMA」製品説明会に登壇したマウスコンピューター代表取締役社長の小松永門氏

 マウスコンピューター初のスマートフォンである「MADOSMA」のブランド名は、これまで同社が取り組んできた「人とPCを近づけていく」というスローガンを1歩進め、「人とPCをもっと近づけるために、“窓”を通してインターネットにつながっていこう」という意味を込めて名付けたという。あくまで立ち位置はPCメーカーであり、AndroidではなくPCと親和性の高いWindows Phoneを選んだのもこのためだ。

「MADOSMA」に込めた思いを語る小松社長

 日本マイクロソフトによれば、2015年における国内のデバイス売り上げ予測は、PCが1150万台でこのうち92%がWindowsを搭載している。一方、950万台の売り上げが予測されるタブレットはWindows搭載製品が20%とシェアは低く、さらに3200万台の市場規模を持つスマートフォンにいたっては、(国内向けWindows Phoneがないこともあり)ほぼゼロの状態だ。

 ただしその一方で、国内では7500万台のWindows搭載デバイスがすでに使用されており、「これらのPCをいかにつなげていくかがユーザー体験を高めるうえでポイントになる」と小松社長は指摘。Windows搭載PCとの親和性が高く、共通の環境で操作できるWindows Phoneこそ、「PCをもっと身近にするためのキーデバイスになり得る」と述べ、「今後Windows Phoneのマーケットを創出していくためにも、まずはとにかく動くハードウェアが必要だ」と製品投入の背景を説明した。

日本マイクロソフトによる2015年日本国内のデバイス出荷予測

マウスコンピューターは、ゲーミングモデルから低価格ノートまで幅広くラインアップをそろえるPCをコアビジネスとして、2014年からタブレットや2in1デバイス、スティック型PCといった新しい利用形態の製品を積極的に展開、今回同社初のスマートフォンである「MADOSMA」が加わった

 同社が注目するWindows Phoneの特徴は大きく3つ。まず1つは「最もパーソナルなスマートフォン」(小松氏)である点。例えば、自分がよく使うアプリをスタート画面に大きく配置する、ライブタイルでスタート画面から必要な情報をすぐに把握できるようにする、Peopleハブによってアドレス帳だけでなく、FacebookやTwitterなどのSNSの情報も一元管理するなど、ユーザーの利用スタイルにあわせてカスタマイズできる領域が多い。

 2つ目は「ビジネスに最適なスマートフォン」であること。仕事で利用されるオフィス系アプリケーションとの連携が容易なほか、多くの職場で導入されているWindows搭載PCと同じインフラが利用でき、企業内ネットワークに参加しやすい。また、大企業で導入する際、セキュリティも含め管理者向けソリューションが幅広く用意されているのもメリットだ。

 3つ目は、あらゆるデバイスで同じユーザー体験を提供し、Microsoftアカウント通じて個人のデータやサービス、アプリケーションを共有できる点。これは次期「Windows 10」が目指す“One Windows”の実現によってさらに加速していくものと思われる。

 これらはいずれもWindows Phoneに共通する特徴だが、マウスコンピューターの製品として“マウスらしさ”を出すために気を遣った部分もあるという。

 まずは価格。同社のPCは豊富なBTOやコストパフォーマンス高さが特徴の1つだが、MADOSMAも同様に「できるだけ求めやすい価格を目指した」と小松社長。とはいえ、快適な動作を実現できる性能を満たすためにハードウェアスペックも重視したという(→スペック詳細)。

 また、液晶の保護フィルムが出荷時に貼られた状態になっており、購入してすぐに使い始められる点や、16GバイトのMicro SDメモリーカードを標準で付属している点など細かい配慮もある。

「MADOSMA」の付属品一覧

 もう1つ差別化のポイントとして挙げられたのがサポート体制についてだ。24時間365日体制の電話サポートや埼玉サービスセンターでの即日修理に加え、PCメーカーとしてWindowsの知識を持ったスタッフが対応するため問題解決への短縮化につながると小松氏は自信を見せる。さらに今後は延長保証なども含む「安心パック」(後日発表予定)も用意していくとした。このほか、国内生産の強みを生かして、オリジナルデザインのカスタムバックカバーを小ロットで提供する計画もあるという。

オリジナルデザインで注文できる日が来る!?

 なお、現行のMADOSMA Q501は、今後リリースされるWindows 10 Mobileへのアップグレードに対応するが、プリインストールモデルとしての要件は満たしていない。このため今後の開発計画として、Windows 10リリース後に投入するプリインストールモデルを後継製品として用意するほか、5型サイズを上回るファブレットクラスのモデルも検討しているとのことだ。

「MADOSMA Q501」はWindows 10 Mobileのアップグレードに対応しており、実際にInsider Preview版をインストールしたもの参考展示されていた。ただし、Windows 10 Mobile正式リリース後のプリインストールモデルは後継製品になる

マウスコンピューター/G-Tune

マウスコンピューター/G-Tune

→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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