国内ユーザーにもう1つの選択肢を――Windows Phone「MADOSMA」にかける想い3万円で6月18日出荷(1/2 ページ)

» 2015年06月04日 10時00分 公開
[後藤治ITmedia]

国内で選択肢のなかったWindows Phone

  「Mobile World Congress 2015」に先立つ形で、マウスコンピューターがWindows Phoneの開発着手を表明したのが2015年2月。このニュースは、2011年に登場したKDDIの「IS12T」以来となる“国内向けWindows Phone”への期待で注目を集めた。

 ワールドワイドで見ると、米Microsoftが展開する「Lumia」シリーズをはじめ、各メーカーがWindows Phone 8.1搭載スマートフォンを投入しているが、前述の通り国内では選択肢がなく、iPhoneとAndroidが市場を完全に二分した状態。その“特殊な市場”に、PCメーカーであるマウスコンピューターがあえて参入する意図は何か。「MADOSMA」の製品開発担当者、平井氏に話を聞いた。

Windows Phone 8.1を搭載した5型スマートフォン「MADOSMA Q501」

あくまでも立ち位置はPCメーカー。国内ユーザーの選択肢を増やしたかった

―― 今回正式に「MADOSMA」の発売が発表されましたが、2月の開発表明から6月の販売開始まで、意外と早かったなという印象です。開発計画はいつごろから進んでいましたか。

平井 もともと、WindowsとWindows Phoneの統合という方向性が示されたWindows Phone 8のころから考えはありました。ただ、実際の開発計画としてスタートを切ったのは、Windows Phone 8.1の緩和後です(Windows Phone 8.1が公開された「BUILD 2014」ではOEMに対するWindows Phoneライセンスの無料化が発表された)。

マウスコンピューター製品企画部部長の平井健裕氏

―― PCメーカーがスマホ市場に参入する意図は? PC以外の新規事業として注力していくのでしょうか。

平井 シンプルな理由です。現在のIT環境を見渡すと、ひとりのユーザーが1つのデバイスを使っているほうが今や珍しい状況です。PCはもちろん、スマホもタブレットも使い分けてマルチデバイス化が進んでいます。そうした状況の中、PCメーカーとしてさらにPCの使い道を広げるためには、スマホは無視できないと考えました。「スマホで稼ごう」という意図はなく、あくまで基軸はPCにあり、PCの価値を提案をするために、ラインアップにスマホもそろえたいと。

―― Androidではなく、あえて参入障壁の高そうなWindows Phoneを選んだ理由はなんでしょうか。

平井 理由は2つあります。まず1つはPCとの親和性の高さ。PCメーカーとしてスマホを考えるならWindows Phoneだろうという考えがまずありました。

 もう1つは逆の視点から、マウスコンピューターがAndroid端末を出すことで何かユーザーにメリットを提供できるのかというのがその理由です。Androidはすでに専業メーカーがたくさんの端末を出し、十分過ぎる選択肢がマーケットにあります。そこに我々が参入したところで新しい価値を提案できるとは思えなかった。

 一方で、Windows Phoneは世界的に見ると「Lumia」が上から下までフルラインアップをそろえているのに、日本国内には選択肢がゼロです。マルチデバイスの垣根を取り去るWindows 10が目指す世界は個人的にも正しいと感じていますが、日本のユーザーには現時点でその未来が用意されていないのです。

 ブランド名の「MADOSMA」(マドスマ)は、“窓とスマートフォン”を組み合わせたもので、日本語ですぐに分かる、日本のユーザーを意識した名前です。今回の件で「海外展開はするのか」と聞かれることもありますが、そうした考えはまったくありません。国内ユーザーにWindows Phoneの選択肢を提供したいというのが原点です。

「Windows Phoneという選択肢を日本のユーザーに用意したかった」と語る平井氏

―― 国内ユーザーに向けた製品と言うことは分かりました。具体的にはどういった層をターゲットにしているのでしょうか。

平井 Windows Phone 8.1はどちらかと言えば法人向けですね。Office 365との親和性の高さは、これ(MADOSMA)だからこそという使い道を考えやすい。

 コンシューマーとしては、Windows Phoneを使いたいけれどきちんと技適を通った製品が国内にないため使えなかったという方々になるかと思います。最終的にWindows 10がサポートされたら、Windowsを使えるスマホとして広く使って頂きたいと考えていますが、やはりこうしたガジェットをよくご存じの方々が対象になるのかなとは思います。

 その際に、例えば「iPhoneから乗り換えてください」とまで言うつもりはなく、1つの契約で3枚のSIMカードが使えるプランを利用しているような方が、これまで選択肢のなかったセカンダリとしてのWindows Phoneとして検討する、といったシーンを想定しています。目指せプライマリというのは次のステップになると思っています。

マウスコンピューター/G-Tune

マウスコンピューター/G-Tune

→PC USER特設ページ「mouse computer station」
超コンパクトなスティック型PC「m-Stick MS-NH1」が人気沸騰! 4K対応IGZO液晶+GTX 970Mの快速ゲーミングノートも!!


       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月23日 更新
  1. モニター台とドッキングステーションが合体した「Anker USB-C ハブ 10-in-1 Monitor Stand」が28%オフの1万7990円で販売中 (2026年02月20日)
  2. 上下2画面で作業効率を大幅に高める「InnoView デュアル モバイルモニター」が36%オフの2万8212円に (2026年02月20日)
  3. マウスの概念が変わる! ロジクールG「PRO X2 SUPERSTRIKE」が切り開く“身体感覚”と直結する新たなクリック体験 (2026年02月18日)
  4. 内蔵タッチパッドが変形する「EWiN 折りたたみワイヤレスキーボード」が24%オフの5319円で販売中 (2026年02月20日)
  5. 画面が伸びる! 勝手に回る! デジタル文房具の未来を拓くLenovoの“変態ギミック”搭載PC 3選 (2026年02月23日)
  6. 16GB版と8GB版のすみ分けが進むRTX 5060 Ti――HDD「完売」報道の影響は? 今週末のアキバパーツ事情 (2026年02月21日)
  7. 音楽生成モデル「Lyria 3」をGeminiアプリに統合 日本語の歌詞にも対応/「ChatGPT」に新たなセキュリティ機能「Lockdown Mode」を導入 (2026年02月22日)
  8. 「UGREEN Revodok USB-C ハブ 6in1」が2000円で買える (2026年02月17日)
  9. パーツ高騰の救世主? 実売6000円弱のコンパクトPCケースや1.4万円のIntel H810マザーが話題に (2026年02月23日)
  10. ルンバが日本のために本気を出した! 「Roomba Mini」が示す“小が大を兼ねる”新基準とは (2026年02月21日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年