モバイル技術の進化でここまで変わった! 記者Nの七つ道具:10年前と比べてみよう(2/2 ページ)
モバイル技術の進化の影響は、記者にもやってきた。社内随一のガジェットフリーク記者Nの七つ道具は、2004年からの10年間でどのように変化したか。現在の七つ道具から変化の様子を追う。
シーンで使い分け! 入力デバイス
入力デバイスは、なんと3台をシーンによって使い分けているそうだ。基本的には、キーが大きく打ち込みやすいウルトラブックを使っているという。「約940グラムと軽いのに、バッテリーが11〜13時間持ちます。10年前は、PCのバッテリーが1時間半くらいしかもたなかった。バッテリーが切れてしまって、録音任せで打っているふりをしたこともありました(笑)」。
記者Nとしては、「iPad mini」とBluetoothキーボードを組み合わせた大きさ程度の入力デバイスが理想だそうだ。「重さも、500グラムくらいで持ち運びやすい。でも、キーが打ちづらかったりするのが気になるんですよね。あと、最近老眼がきついので、小さい画面が……」。……これが10年の重さ……! 10年って恐ろしい……!!
いざという時の強い味方、モバイルバッテリー
「モバイルバッテリーも七つ道具のひとつ」と語る記者N。モバイルバッテリーで、スマホだけでなく、デジカメも充電するという。「結構大きいモバイルバッテリーって多いと思うんですけど、このサイズで十分。なにより小さいのがいいですね」
全ての情報を集約、「Evernote」
昔からメモは手書きしない派である記者N。「以前は、いちいちテキストファイルでメモを保存していましたが、今は『Evernote』にポンっと入れてます」。2010年から愛用していて、過去のメモが検索すればパッと出てくるところが気に入っているという。また、Evernoteは、端末にとらわれず使用できる。例えば、PCでEvernoteに保存したメモを、他のPCやスマホ、タブレットからも簡単に見られるのだ。複数端末を使いこなす記者Nもこの点にほれ込んでいるという。Evernoteは「仕事の上で、もはや手放せないツール」なのだそうだ。
カバンも超小型化、たすき掛けもポイント
カバンは、デイパックからブリーフケースへと変わった。カメラがコンデジになり、一眼レフカメラを持ち歩く際に必要なクッションが不要になったためだ。「両手が空かないと展示会の取材の時にとても不便」という記者N曰く、たすき掛けができる点がポイントだそうだ。
ここだけはやっぱりアナログ、名刺入れ
以前は、名刺入れを2つ持っていたという記者N。現在は、名刺入れは1つになったが、社員証ケースの中や財布の中、カバンの中などあらゆるところに名刺を入れている。「名刺はやっぱり、記者の七つ道具の1つ。いろいろなところに入れておいて、絶対切らさない」。
10年後の仕事道具、注目は「Google Glass」
現在の七つ道具として登場したVAIO Pro 13。「10年後はもっとPCが薄くなったりとかしますかねえ」と尋ねたところ、「これ以上薄くすると壊れてしまいそう……。これもちょっと怖い」とのこと(クリックで拡大)
次世代の仕事道具として、記者Nが注目しているのは、「Google Glass(グーグルグラス)」。「日本で出たら、すぐ手に入れたい」と意気込んでいる。「PCからスマホに情報端末が変わってきて、メディアの在り方が変わってきました。Google Glassの登場で、それと同じくらいの変化があるんじゃないかなあと思います」(関連記事:Google Glassを分解)。
Google Glassのようなスマートグラスの登場で、読者の利用媒体はもちろん、記者の取材方法にも変化があるかもしれない。例えば、Google Glassで情報を見ながら取材したり、端末がその場で発言を文字に起こしてくれたり、果ては、文章まで作ってくれる可能性も十分にあるだろう。
もっとも、いくらモバイル技術が進化して、優れたガジェットが登場したとしても、記者に求められる能力は、有用な情報を引き出すということに変わりはない。「ガジェットはあくまでも、取材を手助けするものです。優れたガジェットを用意したからといって、立派な記者になれるわけではないですよ(笑)」。
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