国内携帯の出荷台数、Appleが前年比2%減も6年連続1位
MM総研は、2017年1月〜2017年12月の国内携帯電話端末の出荷台数を発表。総出荷台数は前年比3.6%増の3735.4万台で、2012年から続く減少から5年ぶりに増加した。スマートフォン出荷台数は3199.4万台となり、2012年を抜いて過去最高の出荷実績となっている。
MM総研は、2017年1月〜2017年12月の国内携帯電話端末の出荷台数を発表した。フィーチャーフォンとスマートフォンを含む総出荷台数は前年比3.6%増の3735.4万台で、2012年から続く減少から5年ぶりに増加。スマートフォン出荷台数は3199.4万台となり、2012年を抜いて過去最高の出荷実績となっている。
スマートフォン出荷台数をキャリアとSIMロックフリー別でみると、キャリアは中〜低価格帯のAndroidスマートフォンが好調となり前年比8.5%増の2903万台、SIMロックフリーは前年比11%増の296.4万台。
SIMロックフリーの成長率ではキャリアを上回ったが、当初の想定ほどではなかった。要因はキャリアが新料金プランや新シリーズを導入したことで、同一キャリア内での買い替えが堅調に進んだためだと考えられる。なお、SIMロックフリーにはKDDIサブブランドのUQ mobileが含まれている点にも留意する必要があり、キャリアが関与しない純粋なSIMロックフリーは横ばいの状態にある。
フィーチャーフォンの出荷台数は19.3%減の536万台で、2000年以降の出荷統計では2016年に引き続き過去最低を更新。3年連続での約2割減、2014年の台数からは半減した。総出荷台数に占めるスマートフォン出荷台数比率は85.7%(前年比4.1ポイント増)、フィーチャーフォンは14.3%(4.1ポイント減)、スマートフォン出荷台数に占めるSIMロックフリー比率は9.3%(0.2ポイント増)となる。
また、2017年のメーカー別出荷台数シェアは出荷台数1558.9万台、シェア41.7%のAppleが2012年以降6年連続で1位。ただしAppleは前年比2.0%減となった。2位はシャープで479.6万台/12.8%、3位はソニーモバイルで431.3万台/11.5%、4位は京セラで409万台/17.9%、5位は富士通で301.4万台となった。
スマートフォン市場におけるメーカー別出荷台数・シェアは、1558.9万台/シェア48.7%のAppleが1位。2位はソニーで431.3万台/13.5%、3位はシャープで386.6万台/12.1%、4位は富士通で204.4万台/6.4%、5位はSamsungで192万台/6.0%の順となる。
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