トップ10

Weekly ITmedia +D Top10:ケーキ売りの少女

今年は、お世話になりました。ついに2008年最後の+D記事ランキング! なんの因果かしら……掲載日がよりにもよってクリスマスだなんて。

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 社会人になって初めての年、2008年ももう終わり。今年最後のランキングには、インテル主催のユーザーイベント「Intel in Akiba 2008 Winter」をリポートした記事や、ブッシュ大統領が、バグダッドで記者団から靴を投げられた事件をモチーフにしたゲームの話題「2008年デジタルトップ10」まで、まとまりのな……げふんげふん、バラエティ豊かなラインアップとなった。

 さて、なんの因果か今回のランキング掲載日は聖なる日・クリスマス。毎年思うのだけれど、町でじゃれ合うカップルは今日が何の日なのか果たして理解をしているのだろうか。イルミネーションなど見る前に、まずはミサにでも行けと言ってやりたい。去年までは、浮かれて街に繰り出してはつぶれて運ばれるという聖夜を過ごしていたのに、今年はそれすらかなわないのか。うう……どぶろく持ってこーい!

 そんな荒れ果てた乙女だが、実は胸に秘めたるクリスマス・ドリームがある。そう、相手がいないなら出会えばいい(以下妄想)。


 場所は、街角の小さなケーキ屋の前。サンタルックをした乙女は、ホールケーキをたくさん積んだワゴンの横で、ケーキ売りのアルバイトをしている。足早に通り過ぎるお客さんや、いちゃいちゃしながら楽しそうに通り過ぎるカップル。全然売れないケーキに、乙女は次第にさみしくなっていく。

 ……ドンッ! 「……キャッ!」ひときわ急いでいた男性が乙女に思い切りぶつかった。ワゴンは崩れ、乙女はその下敷きになってしまう。

 「……ごめん! 大丈夫?」……大丈夫なわけないでしょ、ばか! 心の中で毒づきながら顔を上げた乙女。しかし目に映ったのは、ロングコート着用のイケメン。ステキなたたずまいに、見てすぐに怒りは和らぐ。目と目が合い、しばし見つめ合う2人。少しの時がたってからイケメンは、こう言う「本当に申し訳ない、商品をダメにしちゃったね。そのケーキを全部と……君をテイクアウトで下さい」。


 あぁ……たまらん……。きっとしばらくの間、ケーキ屋のバイトはできないだろう。でも、今でも似たようなシチュエーションを再現することはできるはず……。例えば……書類とか……!

 そうとなったら、仕事なんてしている場合ではない! 大量の書類片手に夜の街へ繰り出します。みなさま、よいお年を!

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