豆知識:

「圧縮効果」は望遠レンズによるものじゃない その発動条件とは?(3/4 ページ)

 光学ズームもデジタルズームも原則として写りは変わらない。だから「超望遠レンズじゃなくても圧縮効果は引っ張り出せる」ということ。ただし、画像サイズはぐっと小さくなるので画質は落ちる。

 ちなみに、中央部をクロップした後に拡大しない(つまり小さいまま使う)処理を「クロップズーム」と呼んでいる。

 単焦点レンズのカメラであるリコーのGRシリーズはその機能(クロップモード)を持ってるし、パナソニックの最近のLUMIXもクロップズーム機能を持っている。元の画像が2400万画素あるので、2倍ズームくらいなら実用的なサイズで撮れるのだ。

 GRのクロップズームはレンズを28mm→35mm→50mmと切り替えて撮れる。

 LUMIXはもうちょっと面白くて、「ハイブリッドズーム」をオンにすると、ズームリングと連動してシームレスに切り替わる。

 こちらは上が200mm、下はクロップズームで400mm相当にして撮ったもの。クロップズームなので画像サイズは小さくなるんだけど、2倍なら600万画素相当は残る。

LUMIX S9で撮影。上が200mm、下がクロップズームで400mm相当

 ちなみに、フルサイズセンサーのミラーレス一眼の多くはAPS-Cサイズセンサー用のレンズを装着するときのためにAPS-Cモード(ニコンだとDXモード)を持っている。これはAPS-Cサイズのセンサーに合わせたサイズでクロップするもの(メーカーによって異なるが、だいたい1.5xから1.6x)。これもやってることはクロップズームだ。

 画像サイズを上げるデジタルズーム(スマホのカメラはみなこの機能を持ってる)はその処理のせいでディテールが不自然になることもあるので、ただ切り出すだけで余計な処理は加えないクロップズームの方が素直ではある。

ボケ具合だけはリアルズームに軍配

 もう1つ、デジタルズームと光学ズームの決定的な差がある。

 圧縮効果を作るぞってときは遠景を切り取ることになるのであまり問題にはならないけど、近距離だともう1つ差が出る問題がある。

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