豆知識:
「圧縮効果」は望遠レンズによるものじゃない その発動条件とは?(4/4 ページ)
次の写真、先ほどと同じように片方は84mmの望遠で、もう片方は28mmで撮って中央部をクロップしたもの。カメラはソニーの「α7C II」。35mmフルサイズセンサーなのでリアルな焦点距離だ。
よく見ると両者の違いはこのサイズでもよく分かる。
被写体とカメラの距離が同じなら、光学的に望遠の方が背景のボケは大きくなる。こればかりはクロップズームやデジタルズームでは出せない違いだ。
同じF6.3でもちょっと離れて200mmで撮るとよりぼけるからね。より背景をぼかしたいなら、リアルにもっと望遠で撮るか、F値を下げる(もっと明るいレンズを使う)しかない。
話は戻る。なぜ28mmと84mmにしたかというと、ちょうど3倍だから。3倍だと撮影される範囲は1/9になるから分かりやすい。三分割のラインを引いてみると一目瞭然。
撮った写真を2倍にすると画像サイズは1/4に、3倍にすると1/9になると思えばいい。これを撮ったカメラは約3300万画素(7008×4672ピクセル)なので、3倍ズーム相当に切り取ると約370万画素(2336×1557ピクセル)。大きくプリントするとかでっかい4Kディスプレイに表示するとかじゃなければなんとか使えるクオリティだ。
つまるところ、中央部をいい感じに切り出したクロップズーム画像は光学ズームと画像サイズと背景のボケ具合以外は変わらないというのがポイントで、デジタルズーム(やクロップズーム)を嫌う人は多いけれども、2倍なら面積は1/4に、3倍なら1/9になることを念頭に置いて使いどころを間違えなければ、それなりにイケるのである。特に今のミラーレス一眼はディテールまでしっかり撮れるので、クロップしても十分使えるのだ。
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