「社用PC高すぎ、中古品使おう」の注意点 潜む“前の持ち主の亡霊”リスク 立命館・上原教授に聞く(3/3 ページ)

「少なくとも重要インフラでは避けるべき」

 ただ、ソフトウェアのライセンス違反に関するインシデントはちらほら発生しているものの、幸いにして管理ツールを介した遠隔操作となるとまだ理論上のものに過ぎず、悪用されたケースは報じられていない。

 とはいえ、少なくとも「こうした可能性もある」と知っておくことは重要だという。「もし、可能性を認識していれば、事前にチェックしておこうという気持ちも働くはず」(上原教授)。その上で、用途や環境に応じて中古PCの活用を判断することになるだろう。

 上原教授は「重要インフラのような環境では、以前誰が使っていたかわからないようなPCは使うべきではないだろう。遠隔操作のリスクはもちろん、そもそも部品の劣化によって故障率も高まる」とアドバイスした。

 また、そこまで重要な環境ではなくとも、BIOSレベルでの遠隔操作のリスクを重視するならば、価格が特に高騰しているメモリとストレージだけ中古品を活用し、本体はそのまま使い続けるという選択肢も有り得るという。

 将来的に、中古PCを介したインシデントが顕在化するようなことがあれば、ADECのような枠組みで実施されている監査や消去の証明書に加え、「このPCがどこからリースバックしてきた品で、誰が販売しているのか」といったトレーサビリティー(追跡性)を確保し、万一の際には追跡できる体制が求められるようになるかもしれない。

 いずれにせよ、安易に「予算内だから」といって飛びつくことだけは避けるべきだと言えるだろう。

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