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「サンデー」「マガジン」50歳の誕生日で「大同窓会」

» 2009年03月17日 20時20分 公開
[ITmedia]
photo 記念のケーキを囲んだ(左から)高橋留美子さん、あだち充さん、さいとう・たかをさん、藤子不二雄Aさん、ちばてつやさん、小林まことさん、矢口高雄さん。「漫画の未来に」と会場で唱和しながら大作家がろうそくを吹き消した

 「週刊少年サンデー」(小学館)と「週刊少年マガジン」(講談社)が3月17日、そろって創刊50周年を迎え、漫画家が勢ぞろいした「大同窓会」が都内で開かれた。

 両誌とも同じ1959年3月17日に創刊。どちらが先に創刊するかで激しい争いになり、最終的に同時創刊で落ち着いた──という経緯があったためだ。サンデー創刊号は当時巨人入団2年目だった長嶋茂雄選手を表紙に、手塚治虫「スリル博士」や藤子不二雄「海の王子」などの連載作品を掲載。マガジン創刊号は横綱の朝潮太郎が表紙で、高野よしてる「13号発進せよ」、山田えいじ「疾風十字星」などが掲載されていた。

photo 漫画家がサインを描き込んだGペン型のモニュメントは一般公開もする予定

 大同窓会には漫画家や両社の関係者ら約1000人が出席。漫画家代表として藤子不二雄Aさん、さいとう・たかをさん、ちばてつやさん、矢口高雄さん、あだち充さん、高橋留美子さん、小林まことさんが壇上に立ち、「これからも末永くライバルとして競い合っていければ」(あだちさん)などとあいさつした。

 漫画文化に大きく貢献してきた両誌だが、マガジンは現在177万部、サンデーは87万部と、それぞれピーク時から3分の1近くに部数を減らしている。「釣りキチ三平」の矢口高雄さんは「100周年の時、それが紙媒体かどうかは考えなければならない」と話していた。

photophoto 漫画雑誌というよりは子ども向け週刊誌といった印象。特にマガジンは教育関係者が「編集賛助員の先生」として名を連ね、「諸君がおもしろたのしく読んでいるうちに、いつのまにか知識が身についていくと信じます」という学習雑誌的な方向を目指していたようだ。ちなみに大同窓会の会場となった帝国ホテルは、サンデー創刊号の手塚治虫「スリル博士」第1回に登場する

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