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大手検索エンジンに悪質なリンク、新たなSEO攻撃新型インフルに便乗

» 2009年05月11日 08時09分 公開
[ITmedia]

 新型インフルエンザの感染拡大で、騒ぎに便乗したマルウェア攻撃も広がっている。セキュリティ企業の米Websenseは5月8日、主要な検索エンジンに悪質なサイトへのリンクを表示させるSEO攻撃が発生していると伝えた。

 新型インフルエンザに便乗した攻撃では、関連の用語を使ったWebサイトが大量に登録される現象が起きている。その大半はスパムメールと連動させた商品の宣伝販売に使われているが、中にはマルウェア配布に利用されているサイトもあるという。

 この手のサイトは特定の検索エンジンを通じてアクセスすると、ユーザーを悪質なサイトにリダイレクトする。狙われているのは米Google、米Yahoo、米AOLなどの大手検索エンジン。ユーザーが新型インフルエンザに関連した用語を検索すると、最もランクが高いものでGoogle検索結果の上から5番目に悪質サイトが表示されたという。

 リダイレクト先の悪質なサイトでは、動画を見るためにコーデックのインストールが必要だと称して、トロイの木馬をダウンロードさせようとする。

 攻撃側はいずれ、さらに高度なSEO技術を使って感染を広げようとするかもしれないとWebsenseは警告している。

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