Microsoftが欧州でブラウザ抜きのWindows 7を提供すると決定したことに関して、Windows支持者が、そのきっかけを作ったOpera Softwareの製品のボイコットを呼び掛けている。
Microsoftは6月11日、欧州でInternet Explorer(IE)を搭載しない「Windows 7 E」バージョンを発売すると発表した。これは、WindowsとIEのバンドルが独禁法に違反している可能性があるとする欧州委員会の調査を受けてのものだ。欧州委員会の調査のきっかけになったのは、Operaによる申し立てだった。
WindowsファンサイトJCXPの編集者デビッド・タラソ氏はこれを受け、Opera製品を使わないよう呼び掛けている。
同氏は「さらにひどいことに、Operaは(Windows 7 Eでは)不十分だという声明を出し、欧州連合(EU)に独禁法訴訟を追及するよう求めている」とOperaを批判、Operaは強引にWindowsに自社ブラウザを搭載させようとしていると指摘している。「AppleがSafariをMac OS Xのデフォルトブラウザにしているのと同じように、MicrosoftにはIEを自社OSのデフォルトブラウザとして搭載する権利がある」
「いかなる企業も、ライバル製品に自社の製品を強制的に搭載させてはいけない。Coca-ColaのビンにPepsiを入れさせたり、トヨタにGMのエンジンを使わせたりするのと同じくらいばかげている」(タラソ氏)
同氏は、Opera製品をコンピュータから削除して、代わりにIEやFirefox、Google Chrome、Safariを使うよう呼び掛けている。またモバイルユーザーに対しては、代替ブラウザとしてSkyfire、Iris、Boltを勧めている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR