AppleのiPodの将来版には、静止画像と動画を撮影できるカメラが搭載され、機能性がさらに高まるかもしれない。
TechCrunchはアジアの情報筋の発言として、Appleが10ドルのカメラモジュールを大量に発注したと伝えた。Macrumorsは同日、「カメラを取り付けるための穴が開いた」iPod touchの筐体デザインの画像を掲載した。
TechCrunchの情報筋は、カメラモジュールの発注規模から見て、「shuffle以外のすべてのiPodに間もなくカメラが搭載されるかもしれない」と示唆した。
このうわさが本当なら、カメラ付きiPodは、比較的安価な小型ビデオカメラの市場を築いているFlipのような携帯デジタルビデオカメラにとって当面、明確な脅威となるかもしれない。Cisco Systemsは2009年3月にFlipを製造するPure Digital Technologiesを、5億9000万ドルの株式で買収し、1500万ドルの株式インセンティブを提供した。
このときCiscoの企業開発・消費者部門の上級副社長ネッド・ホッパー氏は発表文で、同社はこの買収により「家庭向けメディア製品での勢いを拡大し、コンシューマー市場のビジュアルネットワーキングへの移行を捕らえる」ことができると語っていた。
iPodがデジタルビデオ分野に踏み込めば、競争がかなり厳しくなる可能性がある。カメラ付きの新版iPodは年内に登場するとみられ、競合企業にとっては十分な対抗戦略を練る時間がほとんどない。
Appleの携帯機器は今年に入ってから、どの財務指標から見ても成功している――iPhone 3GSは発売から3日間で100万台売れた――が、最近では同社のApp Storeでの承認プロセスが非難を受けてもいる。
Skypeからゾンビ退治ゲームまで、App Storeは自由市場の精神で5万種を超えるアプリを受け入れてきたが、Appleはわいせつなアプリや、バーチャルな赤ん坊を「振って」静かにさせる「Baby Shaker」などの悪趣味なアプリ、不適切な成人向けコンテンツを含むと判断したアプリを取り下げてきた。
こうしたアプリをめぐって時折、一時的に議論が起きてはいるものの、消費者は新しいiPhoneとiPhone OS 3.0に好意的に反応しているようだ。OS 3.0は、コピー、カット、ペースト機能、検索アプリSpotlight、キーボードを横長モードで使う機能、MMSなど多数の新機能を提供している。
2009年にAppleが話題を集めたのは、スティーブ・ジョブズCEOの健康問題も関連している。
Appleは6月29日、ジョブズ氏が6カ月の療養休暇を終えて仕事に復帰したと発表した。同氏の病気については今もなお明らかにされていない。6月20日のWall Street Journalの報道では、同氏は米テネシー州メンフィスのメソジスト大学病院移植センターで肝臓移植手術を受けたと報じられた。同病院は手術を行ったことを認めた。
同病院の発表によると、ジョブズ氏は順調に回復しており、「予後は非常に良好」という。同氏は2004年にすい臓がんの手術を受けている。
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