「次元が1つ違う」――進化した「iPhone 3GS」のカメラ荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

» 2009年06月29日 18時45分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

iPhone 3GSの進化したカメラ機能

photo 「iPhone 3GS」。見た目は「iPhone 3G」と同じ。ただガラス面の加工が変わり、指紋が付きにくくなった。これはうれしい

 200万画素しかないとか固定フォーカスでマクロが撮れないとか、何かと実力以上に評判の悪かった「iPhone 3G」のカメラ機能。確かに得手不得手がはっきりしてて、ダメなシーンはダメだった。

 でも、「iPhone 3GS」のカメラ機能は次元が1つ違う。

 何しろ300万画素のオートフォーカス(AF)付きに進化したのである。しかも動画撮影が可能になった。……まあ、日本のケータイでは300万画素は普及機レベルだし、画面上の触ったところにピントが合う機能(タップ・トゥ・フォーカス)だって、シャープをはじめとする何社かがすでに実現してるので、目新しいわけじゃない。VGAサイズの動画撮影だって当たり前。

 でも、カメラの“起動→撮影→保存→活用”という流れを見ると、iPhone 3GS(以降、3GSと略します)は格段にレベルが高い。「撮るだけがカメラじゃない」と主張してるようだ。

 20年以上前、わたしの尊敬してる人(残念ながら故人)が「高機能と多機能は違うのである」と言ってたが、3GSのカメラはまさに「多機能ではないけれども高機能」なのである。


photo 裏面のカメラは相変わらず非常にシンプルだ。前モデルと若干ロゴ部分のデザインが変わっているのも分かる

iPhoneらしい自然なAF動作が心地よい

 カメラに関していえば、強化されたのは4点。

  • 200万画素のCMOSセンサーが300万画素になった
  • AFがついた
  • 動画が撮れるようになった
  • 処理速度が上がってあらゆる動作が快適になった

 スペック的にはやっと「日本で売ってる普通のケータイ」になったのだが、使ってみるとやはり3GSならではの工夫がなされている。とにかくシンプルなのである。

 まずはAFに注目。これがすごくよくできてる。

 カメラを起動して被写体に向けると、青白いAF枠が画面中央に現れ、それがすっと消える。

photo 画面中央の青白い枠がAF枠。ピントが合うと表示が消える。左下は直前に撮った写真のサムネイル。ここをタップするとビュワーとなる
photo 横位置にすると各種アイコンもちゃんと90度傾く

 そこからカメラを動かさない限りはピントが合ったままなので、適当なタイミングでシャッターボタンをタップすべし。

 そして、カメラを動かすとまたAFが自動的に動作する。察するに、モーションセンサーを利用して「3GSの動きがある程度止まった時点で、構図が決まったと判定してAFが自動的に働く」ようだ。これは賢いモーションセンサーの使い方で、目から鱗(うろこ)だ。この方式ならコンティニアスAFにしなくても、必要なときピントを合わせられる。

 よって、ユーザーはフォーカスを意識しなくていいのだ。このシンプルさは素晴らしい。もし構図を変えてフォーカスし直したいときは、3GSを意識的に大きく動かしてみるべし。

 さらに近距離でも遠距離でも自動的にピントが合う「シームレスマクロ」なので、マクロモードに切り替える手間もない。

 強制的にAFを働かせたいときは、画面をタップすればOK。任意の位置をタップすると、そこにフォーカスが合う。例えばこんな感じ。

photo 手前の花にピントを合わせて見る。タップ・トゥ・フォーカス時は小さいAFフレームとなる。ピントが合うとフレームが消える
photo そうするとそこにピントの合った写真を撮れる

 カメラ機能はこれだけだ。例によって細かい機能はまったくない。露出補正もできないし、ホワイトバランスもオートのみ。もちろんシーンモードもないし手ブレ補正もフォトライトもないし撮影画像サイズも3M(2048×1536ピクセル)のみだが、おかげで細かい設定に迷うこともなく、いつでもすぐ使える。その潔さは素晴らしいと思う。

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