では作例。いつもの象の滑り台とあずまやを、iPhone 3Gと3GSで撮り比べてみた。3GはiPhone OS 3.0にしてある。
ざっと見て分かるように、画素数やフォーカス性能によるディテールの描写力のみならず、色が違う。3GSの方がオートホワイトバランスがしっかり働いており、全体にくっきりと締まった、見映えのする絵作りといっていい。
もう1つ比較ものを。
この通り、3GSの方がコントラストが高くてくっきりした描写だ。
続いてフォーカスと露出の具合もチェックしよう。同じ構図でフォーカスの位置を変えて撮り比べるとその振る舞いがよく分かる。
見比べると、フォーカスのみならず、明るさが全然違うのが分かる。指でタップした位置にピントと明るさ(露出)の両方が合うので、明るい花に合わせると背景はちょっと暗くなり、木々が多い背景に合わせるとそちらに露出が合うので花は露出オーバーになっちゃうのだ。これを利用すると、ある程度露出のコントロールができるのである。
さらにマクロ撮影。10センチ弱まで近づいて撮ることができた。
カメラのスペックはレンズがF2.8。感度はISO70から。上限はISO1016のようだ。さすがにISO400以上になると画質の劣化が認められる。
ではそれ以外の作例をさくっと。
こんな感じである。
ところで、3GSでも「ぐにょーん」と歪む写真は撮れるか、というと、撮れる。だってあれはCMOSセンサーの特性だから。ハイエンドなカメラはメカシャッターで光を制御してああならないよう対処しているが、それ以外のCMOSセンサーカメラは(ケータイに限らず)同じようになります。わたしが使ってる初代EXILIMケータイでもなります。別に珍しいことではありません。
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