情報通信研究機構(NICT)は7月7日、皆既日食の高精細映像をプラネタリウムにライブ伝送する実験を行うと発表した。遠隔地で起きる天文現象を臨場感あふれる映像で体験できる世界初の試みだとしている。
奄美大島で全天撮影した、高精細な4K(4096×2160ピクセル)映像をデジタルプラネタリウムにライブ伝送。大阪市立科学館、けいはんなプラザ、つくばエキスポセンターの3カ所でリアルタイム上映する。大阪ABCホールでは22日当日、NICT本部(東京都小金井市)では24、25日に録画した4K映像を上映する予定だ。
観覧希望者は、往復はがきでの申し込みが必要。定員を超えた場合は抽選となる。詳細はWebサイトで。
実験は超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム(URCF)や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などと共同で取り組む。映像伝送には研究用ネットワーク「JGN2plus」などを活用する。
NICT本部と沖縄亜熱帯計測技術センター(沖縄県恩納村)では、奄美大島と硫黄島の両方で撮影した映像をリアルタイムで上映する。奄美大島の映像は、学校や公民館などに向けたライブ配信も行う(申し込みが必要)。
東京・お台場の日本科学未来館では、超高速インターネット衛星「きずな」を通して伝送した硫黄島からの映像をリアルタイムで上映する。
皆既日食は、22日午前、奄美大島や硫黄島など一部の地域で観測できる。日本で観測できる皆既日食は46年ぶり。
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