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大人ビデオゲーマーに健康リスクの可能性 CDCが指摘

» 2009年08月26日 07時00分 公開
[ITmedia]

 ビデオゲームをプレイしている大人は、ゲームをしていない人よりも肥満度が高く、精神的に沈みがちかもしれない。CDC(疫病管理予防センター)と米2大学が、ゲームと心身の健康に関する研究結果を発表した。

 この研究では、シアトルとタコマの19〜90歳の住人500人から健康状態やメディア利用に関するデータを収集し、それを分析した。その結果、ビデオゲームの利用と健康リスクに有意な相関があることが示されたという。

 調査対象者のうち、ビデオゲームをプレイしているのは45.1%だった。女性のゲーマーはゲームをプレイしていない女性と比べて抑うつ傾向が高く、健康状態が悪かった。男性ゲーマーはゲームをしていない男性よりもBMI(肥満度)が高く、インターネットの利用時間が多かった。男性・女性とも、ゲーマーはオンラインで過ごす時間が長く、インターネットに社会的支援を求める傾向が高かった。

 「仮説通り、成人ゲーマーはゲームをしていない人と比べて健康リスク要因に違いがある。特にBMIが高く、メンタルヘルス状態が悪い日が多い」とCDCのジェームズ・B・ウェーバー氏は述べている。

 研究に参加した米ピッツバーグ大学のブライアン・A・プリマック氏は、バランスを取ることが最大の課題であるとして、「人々を(チェスなどの昔ながらの遊びとは違う)擬似的な遊びから遠ざける手助けをすることと、ビデオゲームの役に立つかもしれない面を生かすこと、社会におけるビデオゲームの位置をとらえることを、どうすれば同時に達成できるだろう」と述べている。

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