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汚れ度合いを検知して節電・節水する洗濯乾燥機 パナソニック、「エコナビ」搭載家電

» 2009年09月02日 07時00分 公開
[ITmedia]
photo テレビCMに登場する久保純子さん(左)と吉瀬美智子さん

 パナソニックは9月1日、省エネ性能を向上させる「ECO NAVI」(エコナビ)機能を搭載したドラム式洗濯乾燥機と冷蔵庫を発表した。センサーで洗濯物の汚れを検知したり、冷蔵庫の利用時間帯を学習するなどして消費電力をコントロールするのが特徴。国内白物家電市場が前年割れする中、高付加価値製品は堅調に伸びており、業界最高水準の省エネ性能をアピールして買い換え需要を取り込んでいく狙いだ。

 洗濯乾燥機は、洗濯9キロ/乾燥6キロの「NA-VR5600L」(実売予想価格:30万円前後)など。布量センサー、泥汚れセンサー、汗汚れセンサーを搭載し、洗濯物の量や汚れの度合いによって洗濯時間や消費電力、使用水量を制御する。エコナビ機能をオフにした時と比べて消費電力を最大約10%、使用水量を約7%節約でき、国内の洗濯乾燥機ではトップの省エネ・節水性能を達成したという。

 冷蔵庫は、603リットル・6ドアの「NR-F601XV」(実売予想価格:32万円前後)など。高効率コンプレッサーと冷却器の開発に加え、エコナビ機能の搭載で省エネ性能を高めた。

 搭載した照度センサーが冷蔵庫の周囲の明るさを検知し、明かりが消えれば冷蔵庫を使わない時間帯だと判断、冷却運転を控えて消費電力を抑える。さらに開閉センサーが日々のドアの開閉パターンを記憶し、例えば夫婦共働き家庭なら昼間の消費電力を抑えるなど、各家庭の生活パターンに合わせて運転をコントロール。一般家庭なら、冬季で約15%、夏季で約12%の電気料金をカットできるという。

photo 国内市場動向=発表会資料

 4〜7月期の国内白物家電市場は、消費低迷と天候不順から前年同期比で5%減(金額ベース)にとどまった一方、401リットル以上の冷蔵庫は8%増になるなど、高付加価値製品が市場を引っ張っている。高い省エネ機能を備えた新製品の投入で、ドラム式洗濯乾燥機で今年度の台数シェア40%、501リットル以上の冷蔵庫で35%を目指す。今後、エコナビ機能を備えたエアコンなどを順次投入、同機能を共通ブランドとしてプロモーションを展開していく計画だ。

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