ラインストーンやお菓子やフルーツの形をしたデコレーションパーツを使って思い思いに携帯電話を飾る“デコ電”が今、女子の間でひそかに人気だ。そんなデコ電をiPhone(のケース)で楽しもうというイベントを「iPod Style」がこのほど開催。iPhoneユーザーでもある乙女な記者もここぞとばかりに参加してきた。
デコ電とは、デコレーションと電話を組み合わせた造語。デコレーションされた携帯電話のことを言う場合もあれば、デコレーション作業自体をそう呼ぶこともある。
飾り方はさまざまで、デザインからパーツの貼り付けまですべてユーザーが自分でやる場合や、専門店で作ってもらったり、キャラクターや柄をデザインした市販のラインストーンシールを貼るだけの場合もある。
今回のイベントは、デコパーツやネイルパーツの専門店「KOKOROYA」が協力。KOKOROYAのスタッフが先生となり、デコパーツを使ってデザインからデコ作業まで自分でやる。
末期的に不器用な記者は作業が若干不安だ。でも、デザインには自信がある。王冠をかぶり、パフスリーブの服をきたイケメン王子イラストの横に「迎えに来て 王子様」と描いた乙女仕様だ。王子の絵とアピール文にはアクリルでできたラインストーンを貼るほか、バラのデコレーションパーツも添えゴージャスにする。
こんなステキiPhoneケースを作ろうと思ったのは、人恋しい冬だというのに男性からさっぱり声が掛からないため。なぜだ、なぜ記者は誘われないのだ……。夜を徹して理由を考えたところ、美少女(自称)すぎる記者は、きっと世の男性たちにとって高嶺の花なのだろうという結論が出た。なるほど。かわいすぎて声がかけられないってやつか! 仕方がないのでiPhoneケースを使ってさりげなく「王子を待っているアピール」をし、世の男性たちが少しでも声をかけやすくなるよう配慮することにした。
完成が楽しみだ。
まずは、iPhoneケース(ソフトバンクBBの「SoftBank Selection」シリーズ)に油性ペンで下絵を描く。む、早速王子の手の部分を失敗。指が多くなってしまった。……うん。どのみちストーンを上から貼るし、見なかったことにしよう。フリーハンドで描くのが難しいため、文字は先生が用意してくれたデザインシートを貼って下絵の代わりにする。
記者のデザインが卓越しているせいか、先生も興味津々。「こういうデザインされる方ってなかなかいないから、完成が楽しみです」とニコニコしている。一瞬、笑いをかみ殺したように見えたが、きっと気のせい。記者のセンスが素晴らしいせいで笑顔がこぼれるのだろう。
下絵を描いたあとは、アクリル絵の具で色を付ける。絵の具を下地として塗っておくことで、その上に貼るラインストーンとラインストーンのすき間が気にならなくなるという。完成品のクオリティーにも関わるし、ここはキレイに塗ろう。
あぁ……言っているそばから口の色塗りを失敗。赤い絵の具がはみ出て王子が血を吐いた。ラインストーンをすき間なく敷き詰めてごまかそう……。細かいと色を塗るのも難しい。
下絵、色塗りといった下準備が済むとラインストーンの出番。貼るのは細かい部分からで、記者の場合は王冠や顔、髪の毛、パフスリーブから。
貼りたい部分に市販のデコ電用接着剤をようじで伸ばし、ストーンを乗せていく。ここで「マジカルピック」という道具の出番。吸着樹脂を先端に付けた吸着式ピンセットで、その名の通り魔法なのではと思うくらい簡単にストーンを拾い、貼り付けられる。
王子の肌にはちょっぴり日焼けしたような色のストーンを選び、「中東の石油王でもある」という裏設定を加えながら顔を作る。あぁ、石油王だなんてステキ。早く迎えに来てくれ。
顔、王冠、服にストーンを貼り終わり、王子部分は無事にできあがった。所要時間は下絵を含めて大体2時間程度だった。
最後の仕上げは「王子を待ってるアピール」文句だ。滑らかに見えるように細かい文字部分にラインストーンを貼るのは難しい。結局、滑らかさのかけらもないおどろおどろしい文字が完成。「様」などは若干つぶれてしまったが、これもインパクト勝負ということで許してもらおう。
オーロラ色のストーンで字の周りを囲んで目立たせ、バラをあしらって完成。ほかの参加者にも「すごいですね」「王子ですね」と言われ、大満足だ。なかなか目立ついいiPhoneになった。あぁ、早くこれを持って出かけたい。王子に声をかけられたい!
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