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Apple、アバターで買い物できるバーチャルストアの特許取得

» 2010年02月10日 15時37分 公開
[ITmedia]

 米Appleは、Second Life的なバーチャルストアを検討しているのかもしれない。同社は2月9日、オンライン店舗に関する特許を取得した。

 この特許(米国特許7,660,749号)は2006年9月に出願されたもので、「オンラインストアでの訪問者の活動を表示する手法、システム、媒体」と題されている。オンラインストアを訪問している顧客が、アイコンやアバターなどの形でほかの顧客の活動を見られるようにする技術に関する特許だ。

 Appleはこの技術の実装例として、閲覧ソフトにオンラインストアを表示して、ストアの各セクション(MP3プレーヤー、コンピュータなど)にアクセスしている顧客をアイコンやアバターで示すことができるとしている。顧客は、ほかの顧客がどんな製品を買っているのかを見たり、ほかの顧客と交流することができる。Appleが例として挙げたイラストには3Dバーチャルストアも含まれている。

 顧客のアイコンに「N(初心者)」「E(エキスパート)」といった記号や何に興味を持っているかを表すタグを付けたり、店員のアイコンに「写真ソフト担当」といったタグを付けることも可能だ。また、ストアにアクセスした時間が昼なら太陽、夜なら月や星を表示したり、季節に合わせてストアの配色を変えるといったこともできるという。

 Appleはこの技術を開発した背景について、オンラインストアには24時間営業、検索機能など実店舗にはないメリットがあるが、顧客が孤独を感じるというマイナス面があるとしている。このため顧客はオンラインショッピングにポジティブな感情を持ちにくく、買い物に没入しにくく、その結果、実店舗よりもお金を使わないかもしれない。Appleの技術には、そうしたオンラインショッピングの問題点を改善する狙いがあるという。

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