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「業界最安」2300円のLED電球、アイリスオーヤマが発売 “メガ幸子”のCMも

» 2010年03月26日 07時00分 公開
[岡田有花,ITmedia]
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 生活用品製造卸のアイリスオーヤマは、LED電球「ECOLUX」(エコルクス)シリーズ新製品として、実売2300〜2500円前後と「業界最安値」の製品を3月26日に発売する。月産50万個の生産体制を整え、LED電球市場に本格参入する大山健太郎社長は「シェアナンバーワンを目指す」と意気込む。

 発売するのは、重さ75グラムと軽量で根元がふっくらしたデザインの「軽量タイプ」と、根元を白熱電球よりスリムにデザインした「スリムタイプ」で、それぞれ60ワット相当の白色タイプと電球色タイプ、40ワット相当の白色タイプと電球色タイプ、計8モデルを用意した。

 オープン価格で、実売予想価格は40ワット相当が2300円前後、60ワット相当が2500円前後。スリム化・軽量化でアルミ素材の量を低減、部品点数を削減したほか、組み立ての一部を自動化するなどして低価格化したという。

 「白熱電球と交換すれば電気代が下がって交換の手間も省け、約1年で元が取れる」とPR。消費電力低減による「エコ」効果も訴求する。

 LEDチップは国内大手メーカーから調達。中国に新設した工場で、4月から月産50万個(年600万個)体制で生産する。欧米など海外展開も視野に入れる。

 同社の事業分野は、ガーデニング用品からペット用品、収納用品まで幅広く、提供アイテム数は1万4000。年1000アイテムを新規投入しているという。LED照明には2002年に参入。ガーデニング用ライトから始め、イルミネーション用などを展開してきた。

画像 小林幸子さんと大山社長。後ろにはメガ幸子が

 エコルクスの第1弾は昨年夏に実売4000円前後で発売。生産が追いつかないほど売れたという。第2弾となる今回の製品は大幅に低価格化した上で生産体制を整え、小林幸子さんを起用したテレビCMも展開。ブランド浸透とシェア拡大を狙う。

 小林さんは「“エコ”バヤシサチコ」としてエコルクスをPR。CMには、昨年末の紅白歌合戦で衣装として使った巨大な小林さんの像「メガ幸子」も登場する。全国の高齢者家庭にエコルクス1000個を提供し、電球を交換するプロジェクトも行う。

 小林さんは「わたしは紅白の衣装などでわりと、電気を使ってしまうタイプ。今年はエコを考え、エコバヤシサチコとして地球に優しい生き方を模索し、社会や環境に貢献していきたい」と話している。

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