宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月27日、小惑星探査機「はやぶさ」を、地球の中心から約2万キロの位置を通過する軌道に誘導することに成功したと発表した。6月に地球に到達する予定。
はやぶさは小惑星「イトカワ」で採取した岩石などをカプセルに収納し、地球に戻るのが目標。今後、数回に分けて軌道修正を実施。カプセルが正確に地球大気圏内に再突入する軌道に向け、徐々に精密誘導する予定だ。
はやぶさは昨年11月、エンジン4基のうち3基が停止するというトラブルに見舞われた。推力不足で地球に戻れない可能性もあったが、エンジンの機能を組み合わせて推力を確保し、地球への帰り道を進んでいた。
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