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「radiko」セキュリティ強化 「存続を危うくするサービスへの措置」

» 2010年04月07日 20時31分 公開
[ITmedia]

 IPサイマルラジオ協議会は4月7日、AM・FMラジオを放送と同時に丸ごとPC向けに配信する試験サービス「radiko.jp」のストリーミングのセキュリティを強化したと発表した。「radikoの存続を危うくするサービスに対する措置」で、「ラジオの楽しみを広げるためのアプリを排除する目的ではない」としている。

 同協議会はradikoについて「都市部を中心とした難聴取の解消を目的としたもの」と説明。ラジオ放送を、聴取エリア内のPC限定で配信しており、「実質的な放送エリアに向けた試験配信という枠組みで権利者、広告主など関係者の理解をいただいている」という。

 「エリア外の聴取を可能にするサービスが一般化すると、実用化が困難になる可能性もある」ため、対策としてストリーミングのセキュリティを強化した。「ラジオの楽しみを広げるための様々なアプリを排除することが目的ではなく、エリア外聴取環境の提供、収益を得るものなどradikoの存続を危うくするサービスに対する措置」という。

 radikoはサービス開始直後から予想を超える反響で、個人開発者などが非公式アプリなど関連サービスを次々にリリース。radikoが聴けるiPhoneアプリも6日に2種類公開されたが、その1つで7日から、radikoの聴取ができなくなっている。

 同協議会は近日中に、スマートフォン向け公式radikoアプリを提供する予定だ。

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