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iPadでお肌をチェック! ワイヤレスマイクロスコープ「エアマイクロ」

» 2010年06月11日 07時00分 公開
[小笠原由依,ITmedia]
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 光学・分析機器開発のスカラは6月10日、iPad/iPhoneにワイヤレス接続できるマイクロスコープ「エアマイクロ」を7月7日に発売すると発表した。iPad/iPhoneアプリを使って皮膚のキメやシミをチェックできる。価格は4万5150円。同社のWebサイトでは7月31日まで、2万9400円で販売する。

 エアマイクロはL字型で、長辺側を手で持ち、短辺側についたレンズを見たい場所に当てて使う。付属レンズの倍率は50倍で、倍率の異なるレンズ(別売り)に換装も可能だ。


photophoto エアマイクロ。側面には反射/無反射を切り替えるつまみがついている(左)

 サイズは、45(幅)×100(奥行き)×150(高さ)ミリで、重さは約130グラム(レンズ込み、電池は含まない)。単三形電池3本で駆動する。500万画素CMOSセンサーを搭載。

 無線LAN通信機能を内蔵し、専用アプリを使ってiPad/iPhoneと接続する。アプリを起動してエアマイクロを顔に当てれば、50倍に拡大された肌が画面に映る。肌のキメの細かさをチェックする「キメ」モードと、シミの状態をチェックする「シミ」モードの2種類の撮影モードを備えた。

 チェックした肌の映像は、写真フォルダに保存できる(320×240/640×480ピクセル)。肌の状態を調べられる小冊子も付属し、毎日の肌のコンディションをユーザーが自らチェックできる。

photophoto iPadに映った皮膚(左)。キャプチャを取れば、写真フォルダに保存される

 同社は美容分野向けに業務用マイクロスコープを販売しているが、「いつかは家庭向けに」と検討してきたという。マイクロスコープで映した映像を携帯電話から見られるようにする発想は以前からあったが、携帯端末のモデルチェンジが早く、短いスパンでアプリを作り直す必要があったことや、マイクロスコープの接続方法を確立できなかったことから断念してきたという。

 山本正男社長は「今回の製品はスカラにとっての挑戦」と語る。「iPad/iPhoneの普及は1つの固定プラットフォームと言えるレベルまで来たと思うし、所有者はほぼ個人。個人に使ってもらえるものにチャレンジできる」

 レンズを取り外せるエアマイクロの特徴を生かし、今夏には、自然観察ができるレンズと本体のセットを発売する予定で、夏休みの自由研究などに使ってもらう考え。アプリの動画撮影対応も予定している。

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