Altimeter Groupのマイケル・ガーテンバーグ氏は、4.3インチディスプレイはタイピング(特に指が太い人にとって)とWebでの情報閲覧に適しているが、このサイズのディスプレイを搭載したデバイスは消費電力が多くなりがちだと指摘する。さらに、誰のポケットにも収まるわけではない。
「トレードオフは常にあるものだが、ハイエンドの画面サイズに達すると、ポケットに入るというフォームファクターを押しやることになる。5インチディスプレイまで行くともう大き過ぎる」(同氏)
「多くのデバイスがそこに移るとは思わない。携帯電話にとって何が実用的かという限界を押し上げ、タブレットに近い次元になるからだ」
DROID Xがいつ発売されるかは分からないが、iPhone 4に後れを取らないよう、夏に発売される可能性が高そうだ。
EngadgetはDROID Xの発売日を7月19日としている。iPhone 4の最新の出荷予定日の5日後だ。
iPhone 4の立ち上げにかかわるトラブルは、iPhoneファンをDROID Xに走らせることになるだろうか? それはないだろうとアナリストは指摘する。境界線は既に確立している。iPhone陣営か、Android陣営かだ。
「Appleの(供給不足の)問題がiPhone 4の需要に影響することはないだろう」とゴルビン氏はeWEEKに語る。「新型iPhoneが欲しい人は、需要や手に入るかどうかにかかわらず欲しい気持ちを持ち続ける」
同氏は、DROID Xは既存のVerizon加入者や、競合企業から同社のネットワークに乗り換えたいと考えている人向けの製品だと付け加えた。
「(iPhone 4の)出荷遅れは長期的には問題にならないと思う」とガーテンバーグ氏。「60万台の予約はこれまでに例がなく、当日店頭に並ぶ人の数は入っていない。この問題でAppleが減速することはない」
iPhoneが成し遂げてきたことは、スマートフォン分野での対抗馬としてAndroidにさらに光を当てている。実際、メディアがiPhone対Androidの戦いに注目していることで、Androidプラットフォームの認知度は高まっている。
「両者の競争がデバイスの人気を高めている」とガーテンバーグ氏は語り、スマートフォンへの需要は十分にあると付け加えた。「この分野で競争力を持つために、片方の陣営がもう一方を消し去る必要はない」
もちろん、VerizonがMotorola DROIDとHTC DROID Incredibleのために展開した1億ドルのマーケティングキャンペーンが、来週、そしてこの夏DROID XとDROID 2が登場するお膳立てをしたと言える。
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