小学館や集英社、角川書店など漫画出版37社が参加するデジタルコミック協議会は6月25日、海外で日本の漫画を出版する企業などと協力し、海外の漫画の著作権侵害問題に取り組むと発表した。
欧米では、出版社や著作権者の許諾を得ずに漫画をスキャンし、吹き出しなどのテキストを自国語に翻訳した「スキャンレーション」が広まっており、スキャンレーションを何千点も掲載しているサイトがあるという。最近では、スキャンレーション閲覧用iPhoneアプリなど、スマートフォン用アプリも出回っているという。
協議会はスキャンレーションが「著作権を侵害し、作品の正規販売に重大な損害を及ぼしている」とし、まず米国で対策をスタート。警告しても著作権侵害を停止しないサイトに対して、差し止め請求や損害賠償請求、刑事告訴など法的措置を講じる。対象サイトは30以上あるという。
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