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Microsoft決算、企業のPC買い替え需要で48%増益Windows 7は累計1億7500万本

» 2010年07月23日 07時43分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftが7月22日(現地時間)に発表した同社第4四半期(4〜6月期)決算は、売上高が160億4000万ドルで前年同期比22%増、純利益は同48%増の45億2000万ドル(1株当たり51セント)だった。売上高は4〜6月期決算としては過去最高を記録した。営業利益は59億3000万ドルで、同49%増だった。Windows 7の販売好調や企業によるPC買い替え需要に支えられ、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測(売上高152億7000万ドル、純利益が1株当たり46セント)を大きく上回った。

 Windows 7を累計で1億7500万本以上を販売したほか、Windows Server、Xbox、Bingが好調だったという。Bingは13カ月連続でWebブラウザ市場でのシェアを伸ばし続けている。同社はこの四半期にMicrosoft Office 2010を発売している。

 同社COO(最高執行責任者)のケビン・ターナー氏は「事業全般の売り上げが好調で、特にWindows 7とOffice 2010の企業需要が大きかった。Windows AsureやBPOS(Business Productivity Online Services)などの提供で、クラウドサービスへの移行も順調に進んでいる。今秋にはWindows Phone 7とXbox Kinectをリリースする予定だ」と語った。

 部門別に見ると、WindowsおよびWindows Live部門の売り上げは、前年同期比で46%増の45億4800万ドル。OfficeやDynamics製品などを手掛けるビジネス部門は15%増の52億5000万ドルだった。Windows Serverや開発ツールを担当するサーバ&ツール部門は14%増の40億1200万ドル、BingやMSNなどのオンラインサービス部門は13%増の5億6500万ドル。Xbox、Zune、Windows Mobileなどを扱うエンターテインメント&デバイス部門は27%増の16億ドルだった。

 通年の業績は、売上高が624億8400万ドルで前年比7%増、営業利益が240億9800万ドルで18%増、純利益が187億6000万ドル(1株当たり2ドル10セント)で29%増となった。

 今後の見通しについては、2011年通年の営業経費の見積もりを269億〜273億ドルと発表した。

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