米Googleは8月4日(現地時間)、リアルタイムコミュニケーションツール「Google Wave」の開発を中止すると発表した。サービスは少なくとも年末までは維持するが、Waveで培った技術は別のプロジェクトに流用するとしている。
Google Waveは同社が2009年の開発者会議で発表したオンラインコラボレーションサービス。ドキュメント編集とチャットを1つの「wave」で同時に行えるなど、ユニークなコンセプトで注目を集めていた。2009年9月から一般ユーザー向け招待を開始し、2010年の開発者会議で一般公開したばかりだ。
Googleは開発中止の理由を「さまざまな使用事例はこの技術の可能性を示していたし、サードパーティーがツールやロボットを開発できるようにもした。また、多くのファンも獲得したが、期待したほどにはユーザーに受け入れられなかった」と説明している。
Waveのコードやプロトコルはオープンソースで公開しているので、ユーザーやパートナー開発者は独自のサービスを継続できるとしている。また、ユーザーがWave上のコンテンツをほかのサービスに移行させるためのツールを準備しているという。
Waveを推進していた開発チームは新たなプロジェクトに取り組む。
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