米Appleは11月22日にリリースしたOS更新版の「iOS 4.2」で、iPhoneやiPadに影響を及ぼす多数の深刻なセキュリティ問題を解決した。
更新の対象となるOSは、iPhone 3G以降に搭載されているiOS 2.0〜4.1、第2世代以降のiPod touchに搭載されているiOS 2.1〜4.1、およびiPadに搭載されているiOS 3.2〜3.2.2までの各バージョン。
同社のセキュリティ情報によれば、iOS 4.2ではこれらバージョンに存在していた合計41項目の脆弱性を解決した。脆弱性の多くはWebレンダリングエンジンのWebKitに存在する。悪用された場合、攻撃者が細工を施したWebサイトをユーザーに閲覧させて、任意のコードを実行できてしまう恐れがある。
iOS 4.2はiTunes経由でダウンロードしてインストールできる。ただし、初代iPhoneと初代iPod touchは更新の対象になっていない。
また、Appleは同日、第2世代の「Apple TV」向けにソフトウェアアップデート4.1を公開した。フォント処理に使われるFreeTypeと画像処理ライブラリのlibpngをそれぞれ新しいバージョンに更新し、多数の脆弱性を解決している。
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