米Hewlett-Packard(HP)は2月9日(現地時間)、昨年買収したPalmのモバイルOS「webOS」搭載のタブレット「TouchPad」およびスマートフォン「Veer」と「Pre3」を発表した。
これらの端末は、HPのクラウドプリントサービス「ePrint」を利用して無線で印刷でき、コミュニケーションスイート「HP Synergy」によってGoogleのクラウドサービスやFacebookなどの情報を一元管理できるほか、webOSアカウントで相互に連係できる。
HPは米MicrosoftのWindows 7搭載ビジネス向けタブレット「Slate 500」を販売しており、TouchPadは同社の2機種目のタブレットとなる。
TouchPadは、米AppleのiPadと同じ9.7インチのディスプレイを搭載する。iPadにはない機能としては、マルチタスクとFlashに対応し、前面のカメラを使ったビデオチャットが可能だ。ただし、今回発表されたのはWi-Fi版のみで、3G版、4G版のリリース予定は不明だ。プロセッサは米Qualcommの2コアSnapdragon APQ8060 1.2GHzで、メモリは16Gバイトまたは32Gバイト。ネットワークはIEEE 802.11b/g/n、WPA、WPA2、WEP、Buetooth 2.1をサポートする。サイズは24×19×13.7センチで重さは740グラム。
メールはMicrosoft Exchangeのほか、GmailなどのWebメールに対応する。オフィススイートとしてはQuickofficeがプリインストールされており、MicrosoftのWordとExcelの閲覧、編集が可能だ。Palmのアプリストア「App Catalog」には既にTouchPadで利用できるゲームやコンテンツが多数登録されており、同日には米AmazonがTouchPad版のKindleを公開すると発表した。
別売のTouchstone for TouchPadを利用すれば、ケーブルを使わずに充電ができる。また、ワイヤレスキーボードも用意されている。
TouchPadは今夏発売の予定で、価格はまだ公開されていない。
これらのスマートフォンは、PalmがHPに買収されてから2010年10月に発表した「Palm Pre 2」に次ぐ新機種になる。
Veerはクレジットカードサイズ(5.45×8.4×1.51センチ)というコンパクトさが特徴。重さは103グラムだ。画面は2.6インチで、Palmの伝統であるスライド式のQWERTYキーボードが付く。ネットワークはIEEE 802.11b/g/n、WPA、WPA2、WEP、HSDPA 7.2/HSUPA 5.76、Quad-band GSM/EDGE: 850/900/1800/1900、GSM/GPRS/EDGE、Bluetooth 2.1に対応。対応する携帯キャリア、価格は発表されなかった。発売は春の予定。
Pre3はビジネス向けのスマートフォンで、3.58インチの画面、スライド式のQWERTYキーボード、500万画素のカメラを搭載。こちらは夏発売の予定で、やはりキャリアや価格は発表されていない。
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