米Dellが5月17日(現地時間)に発表した第1四半期(2〜4月期)決算は、売上高が前年同期比1%増の150億1700万ドル、純利益は同177%増の9億4500万ドル(1株当たり49セント)だった。1株当たり純利益はThomson Reutersがまとめたアナリスト予測44セントを上回り、同社の四半期純利益としても前期を上回る過去最高だった。
同日の業績発表で予想を下方修正した米Hewlett-Packard(HP)とは対照的に、通年予想を上方修正した。
売上高を部門別に見ると、ラージエンタープライズ部門は前年同期比5%増の44億7700万ドル、公共機関部門は同2%減の37億6700万ドル、中小企業部門は7%増の37億6800万ドルだった。サーバおよびネットワーク関連の売り上げが好調で、11%増だった。非コンシューマー部門の売り上げは、同社の全売り上げの8割を占める。一方コンシューマー部門は7%減の30億500万ドルだった。PC需要が軟調だったためコンシューマー部門の売り上げは減少したが、ブランドの統合、高性能製品へのシフト、サプライチェーンの改善などの努力により営業利益が改善したとしている。
マイケル・デル会長兼CEOは「われわれは2012年度を堅実にスタートした。利益の大幅な増加は、われわれの戦略が機能していることを示している」と語った。
第2四半期の見通しについては、売り上げが第1四半期よりも約5%増加すると予測した。同四半期に発売したSnady Bridge搭載製品に対する需要が高まるとみている。また、2012年度(2011年2月〜2012年1月)通年の見通しの非GAAPベースの営業利益の伸びを6〜12%から12〜18%に上方修正した。売上高の伸びは前期の予想と変わらず5〜9%としている。
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