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TwitterとTweetDeck、買収を公式に発表 アプリは存続か

» 2011年05月26日 07時16分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Twitterと英TweetDeckは5月25日(現地時間)、TwitterがTweetDeckを買収したことをそれぞれの公式ブログで発表した。買収総額などの詳細は公表していないが、米メディアは4000万ドルと報道している

 TweetDeckは2008年創業のロンドンに拠点を置く非公開企業。iPhone/iPad版とAndroid版、Web版のTwitterクライアントアプリを提供しており、日本にもユーザーが多い。Twitterだけでなく、Facebookやfoursquareなど、複数のソーシャルサービスの複数のアカウントを一元管理できるのが大きな特徴だ。

 TweetDeckのイアイン・ドッズワースCEOは「TweetDeckが急成長したのは、われわれがパワーユーザー向けの高品質なツールとサービスを提供してきたから」で、Twitterが同社を買収するのもそれが理由だと説明する。Twitterのほとんどのユーザーは公式Twitterに満足しているが、TweetDeckが公式プラットフォームの一部になることで、パワーユーザーをも満足させることができるという。

 「変化は避けられないが、われわれはチームとしてロンドンにとどまり、引き続き開発に従事する」とドッズワース氏は語る。

 一方、Twitterのディック・コストロCEOは、TweetDeckが擁するパワーユーザーをサポートするために「ユーザーが認め、愛しているTweetDeckに投資する」と語った。TweetDeckという名称を残すかどうかはブログでは触れられていないが、米ブログメディアのTechCrunchによると、名称変更の予定はないという。TwitterはTweetieを買収した際、同アプリを「Twitter for iPhone」として公開した。

 コストロ氏は「TweetDeckは、Twitterが重視するパワーユーザー向けにツールを開発するサードパーティーの優れた企業の一例だ」とし、TweetDeckの買収は「Twitterのユーザーベースを発展させる洞察を提供する開発者には大きなチャンスがあることを示している」と語った。

 twitter TweetDeckの公式ブログに表示されている画像

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