Mac専門のウイルス対策ソフトメーカーの米Integoは6月2日のブログで、米Appleがマルウェア検出のための定義ファイルを更新し、偽ウイルス対策ソフト「MacDefender」の新しい亜種に対応したと伝えた。
MacDefenderはウイルス対策ソフトに見せかけてMacに感染するマルウェア。Appleは不正ファイル隔離機能「File Quarantine」の定義ファイルを更新し、これを検出できるようにしたが、その直後に別の亜種が出現していた。
Integoによると、再度の定義ファイル更新で、この亜種も「MacDefender.C」として検出されるようになったという。
こうした動きについてIntegoは「いたちごっこが始まった」と述べ、このマルウェアの背後にいるグループは非常に動きが速いが、Appleも迅速に対応したと評価している。
セキュリティ企業の英Sophosも、Appleの対応で新たな亜種が検出されるようになったことを確認した。しかし、Appleのウイルス対策ツールが1日に1回しか更新されないこと、Mac OS X 10.6(Snow Leopard)にしか搭載されていないこと――などを問題点として挙げている。
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