富士通は10月27日、財務情報を作成・流通・利用するための標準言語「XBRL」に対応した財務情報管理ソフト「Interstage XWand V12」を発売した。
XBRLは金融庁や東京証券取引所、米国証券取引委員会のほか、英国の税務機関や企業登録機関など、さまざまな国の監督機関などで利用されている財務データ記述用言語。同社によれば、XRBLによる財務諸表の勘定科目「タクソノミー」や財務データの提出ルールは毎年改版されており、それらの最新版への対応が多くの企業にとって必須課題となっているという。
新製品では、XBRLで作成されたデータを検証するための「Formula拡張仕様」や、タクソノミーの改版履歴を管理する「Versioning仕様」に対応した。これにより、企業は常に最新のルールに基づきデータを検証できるとともに、古くなったデータを自動的に最新科目に変換できるようになり、作業の省力化を実現できるとしている。
また、XBRLを生成するための入力フォームを簡単に構築できるという機能も提供する。監督機関などではこれまで、財務諸表の提出者向けにXBRL生成用の独自システムを構築することが多く、毎年のタクソノミーの更新に合わせてシステムを改修する必要があったという。新機能ではWeb上の入力フォームをタクソノミーから自動生成することで、「システムを改修することなくフォームを自動的に変更でき、(管理者の)負荷を低減できる」としている。
標準価格および出荷時期は次の通り。
製品名 | 標準価格(税別) | 出荷時期 |
---|---|---|
実行環境用ソフト「Interstage XWand Runtime V12」 | 300万円(20ユーザー)から | 2011年12月末 |
開発用ソフト「Interstage XWand Application Developer V12」 | 50万円から | 2011年12月末 |
XBRLツールキット「Interstage XWand Toolkit V12」 | 30万円から | 2011年12月末 |
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