Facebookユーザーをかたってユーザーに近づき、攻撃を仕掛けようとする“偽アカウント”が横行している――。セキュリティ企業のバラクーダネットワークスジャパンは2月24日、本物のユーザーのFacebookアカウントと偽アカウントを見分けるための調査レポート「Facebook:Fake Profiles vs. Real Users(偽プロファイル対リアルユーザー)」を発表した。
同調査では、米Barracuda Networksの調査機関であるバラクーダラボがFacebookのアクティブアカウントの中からランダムで2884件を抽出、分析し、平均的なリアルユーザーと偽アカウントの相違点を特定。偽アカウントの主な特徴として、以下の8つが明らかになった。
(1)97%が女性
リアルユーザーの女性比率は40%だったのに対し、偽アカウントの97%が女性だった。
(2)約6割がバイセクシャル
「男性と女性の両方に興味がある」というステータスのリアルユーザーは6%だったのに対し、偽アカウントの場合は58%だった。
(3)友達の数が異様に多い
友達の平均人数は、リアルユーザーが130人だったのに対し、偽アカウントは726人だった。
(4)学歴が高い
大学に入学した経験のあるリアルユーザーは40%だったのに対し、偽アカウントは68%だった。
(5)出身高校と大学の距離が近い
リアルユーザーの平均は約995キロだったのに対し、偽アカウントの平均は544キロだった。
(6)写真に異様な数の“タグ付け”をする
リアルユーザーはアップした写真4枚につき平均で1つのタグを付けていたが、偽アカウントは4枚当たり136のタグ付けを行っていた。
(7)ステータスをアップデートしない
リアルユーザーの85%がFacebookのステータスをアップデートした経験があるが、偽アカウントの場合は57%にとどまった。
(8)エンターテインメントに興味が薄い
リアルユーザーの77%がステータス上で興味分野にエンターテインメントを挙げていたが、偽アカウントでは35%にとどまった。また、興味のあるエンターテインメントの数も、リアルユーザーの平均が12個だったのに対し、偽アカウントの平均は3個だった。
Barracuda Networksでチーフリサーチオフィサーを務めるポール・ジャッジ博士は「いまや攻撃者はFacebookの『いいね!』やニュースフィード、Appsなどの機能を逆手にとって、効率よく攻撃を仕掛けている。このような偽プロファイルやアプリケーションにより、攻撃者は一般ユーザーに対して長期間にわたって悪意のあるリンクを表示させることができる」と指摘し、ユーザーに注意を呼び掛けている。
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