NHN Japan子会社のデータホテルは6月7日、クラウド上でゲームを実行し、PCなどの端末に配信する「クラウドゲーミング・プラットフォーム by ubitus」を発表した。今夏以降ゲームメーカーなどに提供し、一般ユーザーが「端末スペックに依存せずにノーダウンロードで高品質なゲームをすぐ楽しめる」ようになるという。
ゲーム本体のデータやプレイデータなどをサーバ側に保存し、ユーザーがネット経由でゲームをできるようにする仕組み。セーブデータなどもサーバ側に保存するため、ユーザーが自宅でプレイしていたゲームの続きをインターネットカフェでプレイする――といったことも可能になるとしている。
ゲームの画面サイズは端末に合わせてサーバ側で自動調整する。ユーザーは従来のゲーム端末と比べて処理性能が劣る安価なPCや、タブレット、インターネットテレビなどで同じゲームをプレイできるようになる可能性があるという。またゲームメーカー側も、ゲーム端末側の実行環境やゲームの不正コピーなどを気にする必要がなくなるとしている。
通信速度はネットワーク環境によって決まる。同社の山中隆之氏によると、格闘ゲームやレーシングゲームなど高いリアルタイム性が求められるゲームには向かないものの「ロールプレイングゲームやパズルゲーム、シミュレーションゲームなどであれば問題なくプレイできる」場合が多いという。
まずはNHN Japan傘下でネットカフェ向けゲーム配信サービスを手掛けるメディエーターが導入し、今夏から数十万台のネットカフェPC向けにクラウドゲーム配信サービス「picoon! Game」として提供する予定。
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