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総務省、700MHz帯の割当先を携帯3社に正式決定

» 2012年06月27日 19時36分 公開
[ITmedia]
競願時審査基準での審査結果

 総務省は6月27日、「3.9世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画」の認定について電波監理審議会(電監審)に諮問し、電監審から原案を適当とする答申を受けたと発表した。認定を申請していたNTTドコモ、KDDI、イー・アクセスに700MHz帯が割り当てられることになった。

 割り当てを希望する周波数帯について3社は、申請時にいずれも「Middleバンド(783MHzを超え793MHz以下)」を第一希望。競願時審査基準による審査でNTTドコモが最高の「5.5点」となり、Middleバンドを獲得。KDDIとイー・アクセスはともに「3.5点」で並んだ。

 総務省の決定に対してイー・アクセスの千本倖生会長は、「700MHz帯は“プラチナバンド”と呼ばれ、当社が現在使用している1.7GHz帯と比較し、より効率的に幅広いエリアをカバーできる特性を持っています。当社にとって初のプラチナバンドの割当となりますので、当該700MHz帯を有効活用しLTEの更なる普及に努めていく所存です」とのコメントを発表した。

 なお、3社が700MHz帯の運用を開始するには、事前に同周波数帯を現在使用する特定ラジオマイクとFPU(Field Pickup Unit=放送中継システム)の移行が必要。申請時の計画ではドコモとKDDIが2015年1月に、イー・アクセスが同年12月にサービスを開始するとしている。

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